きのうは朝、青森県三沢市を出発して一路、最北端のむつ市へ。
面談案件が2件あったのですが、
しかしむつ市はもっとも「近隣」といえる都市・三沢からでも
ゆうに2時間ほどはクルマを走らせる必要がある。
なかなか青森県内でも独特の地域特性で
そこそこに関係づけられるのは県庁所在地・青森市くらいで、
八戸といった県南地域とは、まったく隔絶感がある。
むしろ、このむつからクルマを1時間走らせれば津軽海峡に出て大間に至る。
そこからはフェリーが函館までの航路が1時間ほどであるので、
青森に行くのも函館に行くのもそれほどの違いが無い。
そちらの方に地域的近隣感があるようにも感じられます。
わたしも来たのは今回で4回目くらいになるでしょうか。
で、仕事のことはそれとして(笑)
訪問させていただいた菊池組・菊池さんにご案内いただいた食事であります。
「アグレアーブル」さんというお店。洋風料理店ですね。
前菜でもこいつがナマっぽく出てきていたのですが、
メインのスパゲティでも真ん中にドーンと「横断」して出てきた(笑)。
まさに両岸、北海道と青森県を仕分ける津軽海峡のサーモンであります。
サケの食文化は津軽海峡を挟んでのこの両岸地域で盛んだけれど、
そこはやはり圧倒的に情報量で北海道が本場感がある。
そういう世評に対して「ちょっと待った」という「横断」ぶり(笑)。
大間のサケも忘れられたら困るぜ、という主張が
このイタリアン料理には精一杯表現されているかのようです。
で、サケという名前を使わずに「海峡サーモン」という
まったく独自のネーミングで勝負してきた。おお、であります。
こういう「勝負感」は応えられませんね、全力で舌で味わわせていただきました。
ナマっぽい方もしっとりとした食感であって、しかも
さわやかな風合いが口の中いっぱいに広がってくる。
一方、こちらのスパゲティの上のヤツはナマっぽい色合いなのに
中はしっかりと火が通っていて、サケの肉身がほどよくほぐれてくる。
日本人がサケを大好きなのは、たぶん北への憧れがまずあって、
そしてこのきれいさっぱりと肉身が小気味よくほぐれるのが心象にここちよいのでは。
写真で見るとサーモンの上の方から来た人間ですが、
どうも完全に1本取られた美味でありました。
きっぱり、津軽海峡サーモンの本場の称号は下北半島に譲りたいと思います。
おいしかったです、菊池さん、ごちそうさまでした。
Posted on 10月 18th, 2018 by 三木 奎吾
Filed under: おとこの料理&食
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