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【自分史タイムトラベル 卒業校区・古住宅地図】


わたしは出版とか、広告の世界で過ごしてきています。
こういった傾向の人生になったのは、はるかな少年期にさかのぼる。
そんなことなので、同窓会とかでは印刷物企画の担当者になることが多い。
大体友人たちが、あいつがハマり役だと推薦してくるのですね。

そんな経緯で2005年、いまから12年前にも中学校同窓会での印刷物制作を
企画から進行管理までさせられる機会があった。
この中学校は、南東端が札幌市中心部、南3条西5丁目、
北西端は、北19条西15丁目までの範囲を校区として存在しました。
名前は陵雲中学校と言います。開校が1954年で、閉校は1968年。
まことに瞬時に消え去った、人口爆発期の戦後・札幌を
象徴的に表すような歴史を持ち、卒業生の記憶の中だけにいま存在する。
しかし、確実にそこに存在していたことは間違いがない。
そんな母校に対する愛惜を込めて、校区の住宅地図を再現する企画を
立案して、同窓会当日に配布することにした。
調査活動や、著作権関係での各種請願・許諾などを経てようやく実現した。
短い存在期間だったけれど、その期間にも住宅の状況は変化する。
居住者は転々と変化していくので、1957年の地図に特定した。
できあがった住宅地図は、ルーペなどで見れば居住者名も確認可能。
「あ、おれん家だ。おお、あいつの家この辺だったな(笑)」
「あの店、こんなとこだったっけ・・・」みたいに楽しめる。
校区が広いので、識別可能な印刷画面にするには4枚の分冊として、
予算が厳しかったので、その分冊の一枚だけを来場のみなさんに配布し、
合本になった4冊ワンセット版は、カンパ購入していただいた。
けっこう売れたけれど、もちろんそれでもはるかに持ち出しだった。
そういったことよりも、ひとつの企画を達成した満足感も得られてうれしかった。

もうそんなこともほぼ忘れかけていたら、
ことしも5年に一度の開催予定の中学校同窓会幹事期のかたから、
お問い合わせをいただいた。
「あれ、いったいどうやってつくったんですか?」
というものでした。著作権許諾などの壁のことですね。
わたしがつくった制作物に感激していただいている旨、聞かされた。
自分が手掛けたことが誰かの役に立って、喜んでいただいていることに
なんともいえないよろこびがこみ上げてくる。
人間のやることって、きっとこんなことが実質なんだろうと思わされます。
ということで、ふたたび倉庫から引っ張り出してきて、
ルーペを片手にしながら、「そういえばあの辺、どうだったっけ?」と
自分史タイムトラベルを楽しませてもらっています(笑)。

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