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【ヒトの「いごこち感」の研究】


2日間にわたった北海道の断熱技術資格BISの講習、
きのうで無事に終了いたしました。
はじめて本格的に本州地域での講習開催でしたが、
2日間で130名近くのみなさんが参集いただき、
北海道地域の立場のものとして、みなさんに篤く御礼いたします。
この上は、ぜひ参集されたみなさんが2月14日の試験を通られて
BIS資格を手にされて、北海道水準の住宅断熱技術を
それぞれの地域で推進して欲しいと強く念願いたします。

さて、そんなことできのうの午前の「更新講習」は
ひとつの情報摂取機会として聴講しておりました。
図は札幌市立大学の齋藤雅也先生の講義での説明資料。
住宅建築は、感受性豊かな人間のくらしのイレモノを考える営為。
暑い,寒いという温熱についての実態に沿った人間感覚、
「いごこち」を大きな対象範囲とする人間工学的環境形成行為。
たぶん、現代の建築ではこの領域が未踏の領域として
大きな「環境的テーマ」として注目が高まっている。
それはひとり設備の問題ではなく、建築的な空間作りと
両方の領域からせめぎ合っていって、論議するべきテーマ。
先生の昨日の講義では、2枚目の図のような
人間の温感、冷感などの人体センサー位置などまで
研究対象として提起されていました。
その図の解説では、冷感は非常に皮膚表面に近いところに
感覚センサー組織があるけれど、
温感は、もうちょっと下にあるというような解題がされていた。
また、先生は札幌市の特別公務員という立場から
市営の円山動物園の動物飼育環境についても
その研究テーマが及んでおり、
人間とDNAがほとんどそっくりな類人猿種の生態観察も
その居住温熱環境コントロールを通して実証的研究を重ねられている。
熱環境的にさまざまなケースでのかれらオランウータンのふるまいから、
一定の温度環境のムラの無さと同時に、
ある程度のスパンでのホットスポット、クールスポットの
計画的配置によって、かれらのより活発な「健康増進」が実現した
そういう興味深い研究結果のお話しもありました。
北欧の住宅はほとんど輻射暖房だけれど、
そのあるスパンでの温度ムラが「快適ゾーン」を形成している様も
同じように解説されていました。
人間の感覚領域は非常にセンシティブであり、
より詳細な探求が、これからも奥深く展開されてほしいものと、
とくに暖房設備について決定打のないいまの時代には、
非常に有為な研究領域だと思いました。

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