さて本日は、住宅ネタではありません。
その住宅を取材しウォッチするのに欠かせない「目」のメンテナンス。
白内障という、主に加齢から起こる疾患ですが、
わたしの場合には、日常生活的に困るというようなことはなかった。
ただ、仕事的にはモニター画面を非常に長時間見るし、
また、取材時には一匹の「見る専門家」と化しているように
自分で自分を追い込んでもいる。
ビジュアルメディアとして、見ると言うことにはこだわりがある。
ということから、白内障の治療を思い至って、きのう、左目手術でした。
わたしの白内障は両目で発症していますが、
片方ずつ、約2週間の時間を空けて手術にあたります。
比較的症状の重かった左目側から着手した次第です。
地球上で生息する脊椎動物が誕生する過程で
環境を視認する情報組織として、いまわたしたち人類が保持している
システムを持つに至ったのには、
約5億年前に起きた全ゲノム重複という奇跡的事態が関与しているとされる。
生物が持つ遺伝情報の1セットであるゲノムが、そのまま倍加することを
全ゲノム重複という。全ゲノム重複で遺伝子数が一度に倍になると、
余剰な遺伝子に新たな機能をもたせることができるため、
生物進化の大きな原動力の一つとされている。
脊椎動物は今日の地球上で最も繁栄している生物種の一つだが、
その要因として今から5億年前にその祖先種において2回起きた
全ゲノム重複が考えられている。しかしその後5億年も経ってしまったため、
現存する脊椎動物のゲノムにはその痕跡が断片的に見られるのみである。
いま現実を認識するのに持っている立体的把握の視認能力は
そうした生物進化の過程で獲得した能力だという。
まぁたぶん、惑星規模でのクライシス、小惑星衝突などが起因して
そのときに生きていた生物が危機対応として、
今後の環境激変に対して、全遺伝子情報を子孫に伝えて
生き延びるために戦略を無意識のうちに選択していたのでしょうね。
っていうような、なんとも歴史認識なのか科学的解析なのか、
こういった知の世界が、どんどんと広がってきている。
まことにワクワクとさせられる時代をわたしたちは生きていますね(笑)。
で、なんにでも興味を持つメディア系情報人間なので、
けっこう多くの方は目にメスが入るという恐怖感に支配されるとのことですが、
この手術の時に、どんな「視界」情報が得られるのかにも、
強い興味がありました(笑)。
目を切開して、レンズの曇り原因を除去して
そこに視力を向上させる、まぁ埋め込み型コンタクトレンズを入れる。
そのときに、視神経にはどんな映像が映し出されるのか、です。
で、まぁ、ことの性質上、その映像は記録できない、
まさに一期一会の「体験記憶」としてしか残らないワケですね。
お医者さんが外科的にわたしの目に施術する様子は、
YouTUBEなどで公開されています。強い光量が瞳孔に当てられるので
視認的には「キラキラした」ちょうど太陽光のような光が反射し、
たぶん発光装置の光源のかたちだろうと思われる
幾何学的形態、馬蹄形の中間部分がスッポリと除去された
そんな残光の印象が体験記憶として残った次第です。
なんか不思議とキラキラ楽しい、みたいな印象を持ちました。
今度、2週間後、反対の右目も経験するので
また違いがあるものかどうか、再チェックしたいと思っています。
野次馬精神はきわめて旺盛そのもののようです(笑)。
<ということで写真は無関係の京都の町家再生レストランインテリア>
Posted on 1月 17th, 2017 by 三木 奎吾
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