みなさん、あけましておめでとうございます。
本年も当ブログは欠かさず書き続けますので、よろしくお願いします。
さて、大みそかに札幌に帰還しましたが、
最終日は淡路島にて安藤忠雄・本福寺コンクリート伽藍を見学など、
旅の締めくくりの建築探訪を行っておりました。
で、これも驚かされていたのが、古事記神話のイザナギさんを祀るという
伊弉諾神社という古社であります。祭神は2柱。
伊弉諾尊(イザナギのみこと)
伊弉冉尊(イザナミのみこと)
両神は日本神話の国産み・神産みに登場する、ということなんですが、
皇祖神・天照大神を生んだ夫婦ということなので、
日本の神社信仰にとっては、その淵源に近い神社と言うことになる。
写真の本殿は三間社流造で、幣殿と屋根で連結される。
1882年(明治15年)に禁足地であった御陵の上に建てられたもの。
神社としての位階は高く、一品という極位になっている。
天安2年(858年)8月から仁和3年(887年)8月までの30年間を扱う
『日本三代実録』で無品勲八等から一品の極位へ一足飛びに
神位を進めるのは、この時期に正式に皇祖神の最近親者とされたためとする。
まぁ、このあたりはファンタジーの類のことなのですが、
さりとて、まったくの根拠のない説話とも言い切れないのでしょう。
古社としての由緒正しいものをそれなりに持っている。
詮索はそこそこにせざるを得ませんが、まことに楽しくお目出度い。
で、境内には樹齢800年から900年と推定の
兵庫県指定天然記念物の「夫婦の大楠」が祀られていて、
御神木とされているようであります。
2本の楠が幹の部分を共有して、成長してきた姿を見せていて、
これはたいへん神々しいお姿でありました。
イザナギ・イザナミの神話の真贋はよくわかりませんが、
この神木の様子を見て、多くのひとびとが、神話中のこの夫婦のことに
神社の縁起を求めたものでは?、そんな想像が沸き起こってくる。
なによりも夫婦円満は平和の礎、霊験あらたかだと思われました(笑)。
ことしもみなさまのご多幸を。
Posted on 1月 1st, 2017 by 三木 奎吾
Filed under: 歴史探訪
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