先日のせんだいメディアテークでのイベントの折、ふと気づくと
目の前の定禅寺通りがみごとにライトアップ。
幻想的な雰囲気に包まれていました。
いろいろな都市で、この時期、こうしたイルミネーションが
あるでしょうが、ここ仙台のものは格別の感がありますね。
やはり、木々にランダムに取り付けられた電球の様子が
その自然な配置バランスを感じさせて、
人工とはいえ、そこに自然との調和が見られるのではないでしょうか。
仙台のことを「杜の都」と、よくいいます。
この「杜」という字、どんな意味か、ご存知ですか?
この字は、森とは違って、人間の手が加えられている木々の様子なのだそうです。
仙台という土地は、地元の人に聞くと
「文化の育たない」という枕詞で語られる土地だったそうです。
そうしたなかで、さとう宗幸さんの「青葉城恋歌」がでたんですね。
そこで歌われた仙台の街をあらわすフレーズが
ここに暮らすひとたちの琴線を揺さぶって、愛着を育てた部分があったようです。
「杜の都」というフレーズが、地域の誇りを呼び覚ましたようなのですね。
この定禅寺通りの、人の手で育てられたケヤキ並木の様子が
そうしたものをわかりやすく、伝えてくれます。
すばらしい文化性のある、都市だと思います。
そして、もっとこの「杜の都」の持つ、普遍的な響きを利用すべきだと思いますね。
21世紀は環境の世紀。そのなかで
「杜の都」のフレーズは、かなり決定的な
力強いメッセージパワーを持っていると感じます。
Posted on 12月 9th, 2005 by replanmin
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