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2面採光の工夫

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写真は秋田での取材先、五蔵舎さんの事例から。
居間って、その敷地条件の中でもっとも良いと思われる位置に
配置を計画するものだと思います。
その土地に暮らす楽しみを一番シンプルに表現できるもの。
で、多くの場合は、それは庭との関わりが大きい要素を占めている。
日本の伝統的な京都などの寺院建築では
とにかく周囲の庭と、借景としての後背の自然環境を愛でる、というのが基本的態度。
そうした基本に忠実にというか、自然に考えると
もっともいい位置から、庭を見晴らし、また採光は2面で考えて
開放感のある居心地を実現したいもの。
ところが、そうなると困ってくるのがテレビの大型化。
どんどん大型になって、できれば壁1面を専有したいとなるのですね。
それで2面採光、という条件を考えると、頭が破裂しそうになるのです。
場合によってはきれいな庭に背を向けてソファを置き、
テレビを常時見続けるというおかしな居間プランになったりする。
まぁ、そんな事を考えながら
居間の構成を取材するのですが、
この家では、2面採光のうちのひとつを
小さなテラスドア、それも高さを抑えたタイプにして
しかも、和のしつらえのなかに上手にデザイン的に組み込んでいます。
右側は南側に面しているのですが、左側テラスドアは
やや東側でもあり、採光の用を最低限果たせる大きさになっている。
しかもテレビは、きちんと背景として壁面になっている。
周囲は和の家具的な空間構成になっているので
全体としての調和も素晴らしい。
一方、くつろぐ居間の家具としては昔懐かしのちゃぶ台(笑)。
いいんですよね、これが!
しっかりした断熱と暖房計画で床面も暖かいので、
無垢材の床でも冬場でも寒さはまったく感じない。
であれば、このような居間でも実に居心地がいい空間になる。
けっして見てくれや、インテリアだけの発想ではなく、
しっかりとした断熱の工夫が前提にあって実現させているのですね。
もしこういう絵だけ真似て、住宅性能を考えていないと
悲惨な冬場の光景になってしまう。
たぶん、ごてごての無計画な暖房機が置かれて、その上
床暖房カーペットなどが敷き込まれてゴチャゴチャの空間になること必定(笑)。
デザインは、その裏打ちとしての性能があって初めて論議できるものだと思います。
っていうようなブログは
今しがたまで、1時間ほど雪かきをすませてから、といっても
大雪なのでまぁ、半分くらい片付けてから書き上げました。
本日は札幌地方、大雪、たぶん、20cm以上の積雪です。
今日は一日中、断続的に雪かき作業が続くでしょう。
やれやれやれ、というところであります。ふ〜〜〜。
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