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手塚貴晴設計・十日町産業文化発信館 いこて

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ここのところ、情報がどんどん入力されている一方で
なかなか情報をまとめたり、発信したりすることができておりません。
いろいろな案件があって、忙しいこともあるのですが、
徐々に、整理整頓して情報発信していきたいと思います。
先般、お盆明け時期に訪問した新潟視察出張などはその最たるもので、
いろいろと面白い建築は見てきたのですが、
まったく整理整頓ができていません(泣)。
十日町のフラワーホームさんには、大変お世話になっていたのに、
その面白い建築である、表題の建物について書いておりませんでした。
申し訳ない思いを込めて、とりあえず、写真を掲載しておきたいと思います。

設計は、手塚貴晴さん。
お名前だけは存じ上げてはいましたが、
さてどんな建物を作られているのか、不勉強で予備知識はありませんでした。
この建物は、フラワーホーム創業者の藤田さんが地域への文化貢献を兼ねて
企画し、建設されたものだそうであります。以下HPから、コンセプト。

十日町産業文化発信館 いこて は、
私たちのふるさと、とおかまちで、
継承 と 革新 をコンセプトに歩み始めました。
十日町の伝統を絶やさぬよう、
変化や進化をさせ、チャレンジし続けます。
変わり続けることが伝統になると信じて。

建築としては、雪の多い越後・十日町の風土を表現するような
まるで「かまくら」を彷彿とさせる外観デザインが特徴的。
2枚目の写真のような架構になっていて、木造のドーム構造。
内部には、構造を支えるような柱はありません。
おおらかな空間が広がっていて、つつみこんでくるようなここちよさがあります。
こうした構造なので、明瞭な「外壁」というものは存在せず、
骨組みである木骨アーチ型フレームの立ち上がり部分以外は、
すべて開口できることになる。
で、実際に以下の写真のように、適時、オープンさせています。

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まぁ、一種の「滑り出し窓」と言った方がいいのでしょう。
1枚の開閉できる「建具」というか、壁というかは、
かなりの重量、たしか200kgくらいと言われたと記憶していますが、
金物で開閉可能にはなっている。
実際にひとりの力でも開閉はできると言われていましたが、
お料理も食べ、お酒も入ったので(笑)、実験はしてみませんでした。
で、興味を持ったのは、その「屋根」なのか「壁」なのかの防水。
これを板金で処理しようとしたら、開閉の度にいろいろ問題も出る。
ということで、シート防水で処理されていて、それがまた
面白いデザイン要素として、表現構成されていました。
ちょうどわが家のお隣さんでも、既存板金屋根にかぶせるように
シート防水処理の工事をされていたのを見ていたので、
そうか、これで仕上げ、いいんだ、と眺めていただけで、
きちんとそのあたりを調査・確認しておりませんでした。
そんなときにこういった建物を見学できて、興味を深めた次第です。

内部空間は木造の架構が美しく、
かまぼこ形の断面が大きな開口部になっていて、
まことに開放的で魅力的な建物になっています。
なんですが、いっぺんにたくさんの建築を見たので、
個別の建物について、総合的な情報になっておりません(笑)。
昼間も、夜間も両方の時間を体験させてもらいましたが、
それぞれに魅力的な空間体験をさせていただけました。
フラワーホームさんにも、手塚貴晴さんにも深く興味を持った次第です。

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