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街の表情・オリジナル店舗デザイン

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つかの間、帰省していた娘は帰っていきましたが、
一緒に行った函館でのワンショット。
以前函館に行ったときに、ついに食べられたラッキーピエロです。
函館地元の「地ハンバーガーショップ」ですが、
その独特のコテコテな店舗デザインも、印象的であります。
この写真の店は、函館の新たな中心と言える五稜郭に隣接しています。
そういう意味では、全国、世界からの観光客の目に一番触れるような店舗。
ちょっとレトロなアメリカ西部の庶民的な郷愁を誘う、とでもいえるデザイン。
基調にはやや淡目の緑が選択されているようです。
この印象は、近くの五稜郭タワーに上ってそこから見下ろしてみても
確認できました。

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どうやら、緑色のカラー鉄板の屋根の色が
基調カラーに設定されているのだと思います。
こういった色使いのセンスは、店舗のカラーとしてさまざまなプロセスを経て
決定されてきたのでしょうが、
地元の人たちにとって、広く受け入れられてきているという意味では
「地域のデザイン」感覚として、
現代の函館のイメージの一部分を構成していると思います。
こういったオリジナリティのある
「店舗と地元民とのコミュニケーション」を見るのはものすごく楽しい。
また、ハンバーガーショップというのは、
比較的に新しく日本社会に導入されたビジネス形態ですが、
大手のチェーンばかりではなく、地域ビジネスとして
地域の風土に独特の景観を形成させるまでのパワーがある事業形態が
出現してくるという意味でも興味深い。
日本という社会は歴史的に、常に海外からの文物を取り入れてきているけれど
それが一定の進捗を果たすと、その後、
強い「地域化」という作用が起こってくる風土を持っている。
漢字を導入して、すぐに「かな文字」を発明したりする社会。
そういった意味では、もっとほかの領域でも、こうした
「地域オリジナリティ化」というのは、発生してくる可能性がある。
で、このような外からの刺激の後、地元化したもののなかから、
まったく無国籍だけれど、どことなく日本的な風情の感じられるデザインが
現れてくるものなんだろうと思うのです。

のびのびと楽しげに地元のみなさんを誘引し続けている
POPアートのような店舗外観を、共感を持って見続けていました。

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おまけで、同じ五稜郭タワーから見下ろした近くに
キリスト教の宗教施設の「屋根広告」が見られました。
宗教的熱意には、やや打たれるような思いを持ちました(笑)。

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