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古材ブーム商法

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いつの頃からか、は定かではないけれど、
古材の見直し・ブームというのが存在している。
店舗などでも、こういうブームが続いているので、
いろいろなお店で体験することも出来ますね。
たしかに、わたしなんかも弱い方で、
日本各地の古民家探訪をしているのは、
根底にそういうものへの強い思いがあるからなのでしょうね。
建築、それも住宅に人間が求めるものって、
いろいろあるとは思うのですが、
その基本には、外界から保護する、という機能があると思います。
それが人間の緊張を解きほぐして、
やすらぎの感情を刺激してくれる。
その基本的機能で考えたら、
家を構成する空間性のなかに、そういう部分を刺激する素材に
仮託するような思いが出てくるのは自然。
そうした感情を受け止めてくれるのが、古びた素材。
やはり、歳月を経た木質の醸し出す味わいは、
ちょうど人間の感情のひだにぴったりとハマっている。
きっとそういうものだろうと考えられます。
まぁ、デザインを超越するような生物的癒し空間。
そんな空間性が、わたしたちの現在の置かれた状況の中で
輝きを増している側面があるのでしょうね。
建築建材展でも、こうした古材のビジネスがいろいろ展示されておりました。
主に北米からの材料の、「Vintage」建材とかもありました。
で、面白かった展示がこちらで、
これは東南アジア各国で古材を集めてきました、っていうもの。
もちろん現地では、こういう素材への価値観はそう大きくはないので、
たぶん、二束三文で購入してくるに相違ない(笑)。
聞いてみると、
現地で建築丸ごと買い取って解体して持ってくるのだそうですが、
ひとつひとつの建材は、規格が揃っているとは言い難く、
断面の大きさも、長さもバラバラなんだそうです。
でも、日本のほぞ組みのような仕口も見られます。
まぁ、いろいろに考えて商売をしているものと感心しますね(笑)。
北のくらしデザインセンター
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