以前に一度ブログで書いたことがあるのですが、
昨年夏にふと訪れた国立科学博物館で初めて知った知見。
「日本の累積人口」という指標が示されていました。
累計って、約5~6億人だそうです。
約12000年くらいと推定されている「縄文時代」で
縄文時代前期:620万人
縄文時代後期:1500万人
前期と後期に分けるのは、概算の把握を難しくするので
2100万人が、12000年にわたって生息していたといえる。
以降、同様に、
弥生時代(約1500年):2380万人
奈良・平安時代(約500年):1億540万人
中世(約400年):8490万人
江戸時代(約270年):1億790万人
明治・大正時代(58年):4490万人
昭和・平成時代(89年):1億2620万人
っていうように把握することが出来る。
例を縄文時代について考えると
平均寿命について、いろいろに考えられるでしょうが
粗々に30年と想定すると、12000年の間に500世代くらいの
更新があったのではないでしょうか。
この間に縄文の祖先たちは、どのようにこの列島社会に
生活文化の蓄積をもたらせたのか、って考えるのが楽しくなってきた。
同様に、それぞれの時代区分において、
日本列島社会がどのように変化したのかをあきらかにできれば、
人間社会と個人の営みとの相関関係、
人ひとりの「なせる仕事の総量」のようなものが推定できないだろうか、
っていうような妄想を抱いております。
こういう風に考えると、すぐにわかるように歴史発展には
「加速度」というようなものが付いているのだと思います。
先人の為した仕事の総量の上に立って、
次の世代はそれを前提にしながら、新しい「価値」をこの社会に
積層させて行っているのだと知れる。
そして、まったくつながりのない個人によって
こうした進歩発展が担われているのではなく
すぐわかるように、主に血脈とか家系というような形で、
まさに「世代更新」しながら、こうした営みが永続してきている。
ある人間の抱いた「夢」とか「理想」というようなことも
人間社会の大きな発展要因として、ことを動かしていく。
大きな「流れ」のなかで、自分一個の為すべきことについて、
「累積人口」と社会発展というように把握することで
いろんな新しい知見を得られるのではないかと、妄想しております。
Posted on 1月 14th, 2015 by 三木 奎吾
Filed under: 日本社会・文化研究
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