きのうのテーマに引き続いて照明のことです。
宇都宮の取材先で見た小さい蛍光管照明です。
家事コーナーをキッチンの一角に造作していて、
上部に収納があるところから局所的に照らしている光源に利用していました。
こういう小さい領域には、白色球が使われてきたけれど、
蛍光管をよりコンパクトにする技術が向上してきた。
というか、温暖化対策で白色球が敬遠されて
その分、蛍光管への研究開発が進んでいることの結果に違いありません。
左が蛍光管本体で、これをまわして電源部に装着させる。
右側はシェードになるもの。
デザイン的にもなかなかスグレモノと思いました。
白熱電球から蛍光管へのシフトって、
十分に理解できるのですが、
こと写真撮影という面から言うと、蛍光管照明って
色味が狂ってくるので、カメラ側でフィルタリングするなりして
色調を計算しないと、撮影した写真の色が現実を反映しなくなる。
このあたりはカメラマンさん泣かせではあるのです。
やむなく、撮影に当たっては蛍光管照明は切らざるを得ない。
まぁ、どうしても光量が不足する場合は
そのまま撮影して、できあがった写真を補正するということになります。
蛍光管を電球色にしたらいいのかというと
そういうものでもないのですね。やはり色味を変化させてしまう。
こういう問題は、しかし、やむを得ない部分でしょうね。
逆に、こういう照明に変化してくる室内環境に対応して
住宅デザインの側で、それに似合う室内の考えを打ち出していく必要がある。
まぁ、そういう意味ではシンプルモダン系の
室内デザインだと、伝統的な「木質的な質感重視」デザインタイプよりは
蛍光管照明との相性はいいと言えるかも知れない。
しかし、やはり室内デザインの主流派は伝統的木質デザインであることは
今後も変わらないのではないかと思われるので
やがて、蛍光管が似合うような伝統的タイプの室内デザインが
生み出されてくるものかも知れない。
とくに寒冷地の場合、
北欧などでも、木質をいかに魅力的に見せるか、が
デザインの基本要素である気がします。
寒い地域では、室内にいる時間が長く、
そこに人肌に似た風合いの木質があたたかさと懐かしさを呼び覚ますと思うのです。
このあたり、デザインという意味では
時代が変化を促している部分であると思うので
密かに注目している部分ではあります。さてどうなるのか・・・?
北のくらしデザインセンター
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Posted on 12月 13th, 2008 by replanmin
Filed under: 住宅性能・設備
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