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ニッポンマンガの表現力

1932

私どもでは、高断熱高気密住宅の啓蒙のために
マンガを制作し続けておりまして、わたしは交渉作業から考証、脚本創作など
総合的な役割を果たしているのですが、
この表現形式は、まことに面白い可能性を持っていると感じます。
目に見ることのできにくい「快適性」を伝えるには
写真表現や文章表現では難しい部分もあるのですが、
マンガであれば、かなり肉薄できるのではないかと思っています。
それもストーリー性のある、ドラマがそこに展開されれば、
人間の理解力にかなり深く迫っていくことができる。

こういう「マンガ文化」をひとつの流れのようにして
ニッポン社会は持っていると思います。
この鳥獣戯画は、その最高の古典であろうと思うのです。
他の国ではどうか、詳しくは知らないのですが、
ことニッポンでは、芸術の一ジャンルとして、
写真の鳥獣戯画や、信貴山縁起などの説話ものなど、
マンガの古典と思われるモノが数多い。
デジタル時代になって、アイコンという文化が象徴的だけれど、
ひと目で大つかみに状況なり、流れ、空気感であったりするような
そういったもの・ことを伝達する力というのが不可欠になって来た。
LINEが韓国企業のグループ会社だけれど
ニッポンで大きく市民権を獲得し、世界に広がりつつあるのは
「スタンプ」の表現力が大きい要素だと思う。
あれなどは、典型的なニッポン的マンガ表現の力でしょう。
テキストの情報がインターネット上などで、洪水のようにあふれている中で
こういった時間節約的な情報伝達の手段は
今後とも、大きく展開していくだろうと思われます。
それが、インターナショナルに展開していって
どんなふうに発展していくのかどうか、注目できる
「バーチャル化」文化資産なのではないかと思っている次第です。

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