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アイヌ文化取材-3 布織り

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アイヌ文化シリーズ第3弾です。
すっかり、布製品を作っていた方と話が弾んでいたら、
外人向け北海道ツアーガイドを研修中の一団とも遭遇して
わたしとの話のやり取りを聞き入って、メモまで取り始めていました(笑)。
とんだことで、取材までされはじめた次第(笑)。
で、やはり彼女の本職は布織りなんですね。
伝統的なアイヌのみなさんの布の基本は木の線維が原材料。
それもふたつの樹種、オヒョウとシナの木だそうです。
オヒョウと聞くと魚を思い出すのですが、そうではなく植物。
オヒョウ(学名:Ulmus laciniata)はニレ科ニレ属の落葉高木。日本列島〜東北アジアの山地の分布する。北海道に多い。
オヒョウの名称はアイヌ語由来である。別名アツシノキ(厚司の木)、ヤジナ(矢科)、ネバリジナ(粘科)。
[編集]特徴
高さ約25m。樹皮は縦に浅く裂け、剥がれ落ちる。樹皮の繊維は強靭。葉は広倒卵型で先端が3(〜9)裂し、縁には重鋸歯が見られる。両面に白い短毛がびっしり生え、ざらついた手触り。4〜5月、新葉の出る前に、淡紅色の小花が束状に咲く。果実は長さ2cmほどの扁平な楕円形をした翼果で、6月ごろ褐色に成熟する。
樹皮(靭皮)の繊維は強靭で、アイヌはこれでアツシ(厚司)という布(あるいは衣料)を織る。別名のアツシノキはこのことに由来。
樹木は器具材、薪炭材、パルプに利用できる。
というようにWikkipediaには記載があります。
見ていると、細かく裂いた木の皮を糸状にして、
それを結び合わせながら、長い糸にしています。
それを写真のような機織りで一枚の布にしていくのですね。
「ここまでの作業がたいへんで、布ができれば仕立て作業は簡単」ということ。
納得できます。
アイヌの暮らしでは、この作業はもっぱら女性の仕事。
まぁ、このあたりは普遍的にそうと決まっていますね。
で、結婚の時には自分で織った布で作った衣類を持参したのだそうです。
女性としての基本能力を表現する仕事なのです。
生成のアイヌの衣装は、このようなオヒョウ製品が基本なのだとか。
そういう意味では、衣類をつくるというのはきわめて日常的な作業。
染めは泥付けなどで行うのだそうです。
ただし、日常使いの衣類ではほとんど生成のまま。
ちなみに機織りの装置は、昔はもっと簡単なものを使っていたそうです。
細かく説明していただけたのですが、
こちら側に理解する想像力が不足していました(笑)。
にしても、布織り作業、糸紬ぎ作業と見せていただいて、
人類文化史の基本を教えていただけた貴重な体験でした。ありがとうございました。
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