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朝日新聞外部検証委に産経・阿比留記者を

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きのう昼間に政府から東電福島原発の吉田所長の調書が公開され
多くの人に、その内容が知られるところになったタイミングで
朝日新聞が、それまでの姿勢を180度転回して
社長の会見を開き、福島原発・吉田調書の誤報を認めた。
朝日の5月のスクープ記事以来、当初「フクシマ50」と世界から賞賛されていた
福島原発に残って過酷事故と闘ってきた所員たちの名誉は
世界中で貶められ、旅客を放り出して逃げ出した韓国の事件の船員たちと
同じようなものだという誤解の泥を塗りたくられてきていた。
その名誉の一部が回復されたとは言えるだろう。
しかし、この誤報は、いったいどのように償われなければならないか、
朝日は、その道の険しさをしっかりと噛みしめて、
どんなに苦しくても、国民に対して信頼の回復をやり遂げてもらいたいと思う。
もとよりわたしのような一般市民には、吉田調書の本文に接することなど出来ない。
なので、このことについては、予断は持たず、
これまでわたしはひと言も発言はしてきませんでした。
もちろんいまも、自分で政府発表の調書を読んではいませんが、
朝日自身が誤報を認め謝罪したということであれば、
間違いなく、他紙・産経や読売の報道通りということなのだろうと思います。
そしてもうひとつの慰安婦問題・「吉田証言」については、
相変わらず、なにを言っているのかわからない歯切れのない言葉をもてあそんでいる。
こちらの方は、前途の遠さ、まだ、はるかなものがあると思います。

きのうの会見でも、まだ、戦場における女性の人権一般というような
およそ、自ら報道したことによる影響の広がりに目を覆い、耳をふさいだ
そういった対応を見せている。
これについては、やはり朝日は国会でのきびしい喚問を甘んじて受けるべきだ。
国際的に問題になっているのは、まさに日本国家が「強制した」という
そうした疑いなのであって、自身の誤報がもたらした結果について
朝日は真摯に対応していかなければならない。
本来のジャーナリズムであれば、そのことのために会社が潰れても
真実に謙虚に向き合ってほしいと思う。
世界に向かって、わたしたちは誤報を犯しました、
真実はこうですと、正直に報道機関としての姿勢を貫いていくべきだ。
これから第3者による「検証」がはじめられるということだけれど、
それこそ、この問題で朝日を長く追い詰めてきた産経の阿比留記者に
この委員会に入ってもらうくらいの覚悟で、朝日は真実解明に立ち向かって欲しい。
きのうの会見でも、阿比留記者が質問したときには
朝日側の社長以下、まさに身構えるという言葉通りの反応を見せていた。
それくらいの「ジャーナリズム」の明解な表現を求めたいと思います。
そうであってこそ、朝日の信頼回復努力は本物と知れると思う。
日本のジャーナリズムの再生に、朝日は勇気を持って立ち向かって欲しい。

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