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宮古島・迷い子のひな鳥

1844

お盆を過ぎてからの仕事のめまぐるしさはハンパないのですが、
これはやはり、宮古島のツアーの反動かも知れません(泣)。
ひとつひとつ丹念に糸をもみほぐして
整理整頓していかなければならない、と淡々と任務に向かっております。

なんですが、
沖縄のことにはその後も連続感を持っています。
面白い建築家も知り合えたし、交流は深まっている。
そのうち、仕事でも絡みが出てくるかも知れないなとなんとなく予感。
そんな日々を送っておりますが、
その宮古島でのパーティ、
「かたあきの里」というステキな琉球スタイルの施設で
わたしたちがオリオンビールで喉を潤している頃にひょんと現れたヒナ鳥。
かわいい声でピヨピヨとさえずってくれるのはいいのですが、
どう考えても迷い鳥。
わたしたちの宴が始まると同時に「助けて〜〜」と
必死によちよち歩きしてやってきた。
おいおいと、みんなで囲んで途方に暮れて
また琉球松の林に戻してやるのですが、母鳥はこのヒナを見失っているのか
母子は巡り会えないようで
宴が盛り上がってくる度に、わたしたちの嬌声に擦り寄ってくる。
かわいいけれど、どうしようもない。
やむなくこうやって手に載せたりして、みんなで考え込んでいたのですが、
やはり名案は浮かんでは来ない。
だいたい、こんなふうに鳥のヒナを恒温動物の掌に載せるのは
低温焼き鳥行為であるかも知れず、やばそう。
とっさのことだったので、iPhone写真で不鮮明ではありますが
わたしたち島人ではない人間にはこのヒナがどんな鳥かも推定が付かない。
でやむなく、ふたたび三度、林の暗がりに持って行ってやったりしておりました。
で、そうこうしてわたしは別の宿泊場所に移動したので
このヒナとは別れた次第ですが
残った人たちに聞いても、その後行方知れずだったということ。
でも翌日、別の場所を訪れても、ついこのヒナと似た鳥を探して
「きのうのヤツは、この種類じゃないだろうか」
などと、みんなで、かのヒナの行く末を案じておりました。

そんな思いがいまも、こころのどこかに仕舞い込まれております。

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