各紙がこぞって号外を出して祝っている。
わたしたち夫婦は、きのう朝から、といっても4時半出発で
高速道路を飛ばして,一路、釧路に向かっている最中。
「あれ、アベシンゾウからメールが来ている・・・」
「え、阿部って、室蘭の???」
「あ、いや、首相官邸の・・・」
カミさんは、「首相官邸メール」を受け取る設定にしてあったようなのです。
とかいって、助手席でカミさんがつぶやきつつiPhoneでメールを読み始めた。
「へぇ〜〜、オリンピック、東京に決まったんだって!」
「本当か、そうか、そりゃよかったな」
っていうような、単純な国民的慶事祝賀気分にいっとき浸りました(笑)。
「そうか、にしても、安倍さんって、ツキがあるな」
っていうのが、第一印象でしたね。
前・民主党政権のあまりのていたらくにあきれかえった国民的なムードを
上手につかんで、衆議院選挙に圧勝し、
まだなにも着手していないときから
「アベノミクス」という、円安・株高が相場形成されて、
そのムードをしっかり持続させて参議院選挙も圧勝に終わった。
そして東アジア2カ国との外交に手詰まり感が漂い、
欧米では福島原発汚染水管理問題で環境世論が逆風になりつつある中で
今回のオリンピック招致に成功した。
為政者というのは、信条がどうこうも、もちろん第1に大切だけれど、
「なんとなく運を持っている」ということがはるかに重要。
震災時の菅直人さんは、やはり日本政治史上に残るダメ権力者だったと思う由縁です。
しかし、結局、アベノミクスだけでは実体経済には効果は期待できない。
そこに大きな国としての「目標」をしっかりターゲティングできた。
日本という国・国民にとっては、こういう明確な目標が
経済的な発展という意味でも、なによりも大きいのではないかと思います。
具体的な目標像が定まったときのこの国の
達成能力は、たぶん他のどんな地域の社会にも負けることはない。
戦争に負けて、敗戦国という汚名と焦土と化した国土、
そして多くの「労働生産人口」を失ったにもかかわらず、
戦後復興という奇跡的な成功をこの社会は経験してきている。
ふたたび巡ってきたこの国民的な目標機会に
さて、今度はどんな「国のかたち」の夢を、わたしたちは実現すべきなのか。
住宅の世界で言えば、この2020年は、住宅性能基準の「義務化」の年に当たる。
世界に誇る美しい木造技術、在来工法で、
ドイツ環境基準を上回るような性能基準も達成可能な、
それもさまざまな気候風土の国土各地域に根ざした技術を
わたしたち日本の社会は持っている。
そのようなことがとりあえず、この機会に大きく発信できると思う。
多くの知見と経験知を動員して、
もっと大きな目標を具体的に掲げて、
世界に向けて、この社会の将来性をアピールすべきなのだと思う。
それぞれのフィールドで、頑張りましょう。
Posted on 9月 9th, 2013 by 三木 奎吾
Filed under: 状況・政治への発言
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