きのうは朝から、先日講義をさせていただいた東大工学部の
前真之准教授が、わたしどもの事務所に来社されました。
おとといは旭川で北総研の研究発表会があり、
それへの参加と合わせ、ある業界団体で講演されることになって来道されたもの。
最近お付き合いが頻繁になって来た次第ですが、
やはり国の「住宅設備機器選択技術」についての最先端的な研究者なので
実に興味深いお話を展開されていました。
2時間ほどの講演なんですが、
スライドが500枚ほど用意されていると言うこと。
その講演に先立って、わたしどもの事務所を訪ねていただけた次第。
さすがに工学部、それも住宅建築の研究者らしく、
事務所に入ってこられても、全然椅子に座らないで、
あちこち、興味深そうに見入られ、写真もけっこう撮られている。
まぁ、ローコストに作っている事務所なので、
そんなに見どころがあるわけではないのですが、
先生が興味を持たれるツボは、一般人には計り知れない部分もあるので
どうぞご自由に、と思っておりましたが、
それからほんの2時間後、それも昼食時間を挟んでですので、
正味が1時間もない時間なのに、先生の講演が始まったら、
なんと、そのわたしの事務所での様子が、バンバンと講演スライドに登場する(笑)。
さすがに先生らしく、そのスライドも「設備機器」に照準が定められている。
存分にネタとしてわかりやすく料理されていくので
本来冷や汗もののこちらも笑わされて、やがて納得させられました次第。
まぁ、最初に
「このプレゼンで扱っている個人のみなさんを誹謗中傷する意図はありません」
という言葉が流れていたので、脱帽せざるを得ません。
才気煥発なユーモア交じりの講演内容には、深く納得させられました。
しかし、その後、懇親会の席もあったので、
先生からの善意に満ちたエールに、敵わぬまでも少しはお返しさせていただきました(笑)。
なんですが、これまで断熱の先進地と言うことで
本州地域から北海道に来られる建築環境の先生たちも、
やや抑えたトーンの発言の方が多かったと思うのですが、
先生のお話はまことに明解・痛快に北海道に直言されていると感じました。
中央と地方、見方にも違いがある中で、
本音に近く意見を交わし合えるという意味で、
同席した北海道の住宅技術研究・実践者のみなさんと
この直言にどのようにお応えしていくべきか、
考えていきたい、応えていきたいと思わされた次第であります。
さて本日はまた、先生に札幌周辺の先端的な住宅の見学をご案内します。
写真撮影には十分に注意して、注視していきたいと思います(笑)。
<写真は記事とは無関係の江戸時代の江戸一円古地図です>
Posted on 5月 18th, 2013 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅性能・設備
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