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郷に入らば、沖縄そば

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沖縄は、今回久しぶりでした。
たぶん、かれこれ7年ぶりくらいでしょうか?
なのですが、やっぱりあの蒸暑と人情に触れると
独特の心情が沸き起こってきます。
ひとは、その土地に対していろいろな感じ方があると思うのですが、
わたしの場合は、その地域の土がその地域の気候条件の中で空気中に放散される
「匂い」が、まず心情を揺さぶってきます。
東京も、8年以上過ごしていたので、
それぞれの季節感の中での土地の香りが、すぐに感覚を刺激してくる。
沖縄はそこまでは感覚が鋭敏にはならないけれど、
それでも
「あ、この感じだよなぁ」と、沖縄に入った実感がある。
で、そうした空気感に触れると即座に
ビールはオリオンが欲しくなるし、
麺類は、なんといっても沖縄そばを食べたくなる。
滞在4日間だったのですが、ほとんど毎日食べておりました(笑)。
あ、一回はソーキそばでした。
でもまぁ、同じですよね。

沖縄そばは、なんといってもつゆのうまさでしょうか。
比較的、食べ応えのある麺と
軽さのあるつゆのコンビネーションがいいですね。
麺は、やはり食感が独特。
この食感が沖縄そばならでは、というところなんでしょう。
で、今回は名護周辺の名店でも食べてみたのですが、
そこではソーキそばだった次第。
これらの食べ合わせの豚肉料理、写真では3枚肉なんですが、
これも、やはり独特の旨みと食感で胃袋を攻めてくる。
とくにそのソーキは、格別の旨みがあったし、
口中でまるで、牛肉のような肉の別れ方を見せていて、
思わずビックリもさせられました。
やはり土地の味は、その場所に似合っているなにものかがあって
その部分を賞味し、こころに染みわたってくるのでしょうね。
ただ、いつもいる場所では、
いろいろな食品への興味が湧いてくることも多い。
やはり旅人として、トラベラーズハイのなかである刺激に浸っていたい、
というような心情が、襲ってくるものなのでしょう。
沖縄を離れると、沖縄そばを食べてみたいという気分はまず起きない。
人間の食感って、不思議なものだと思います。

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