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侍ジャパン、決勝ラウンド進出

いやぁ、きのうのWBC、日本打線大爆発でしたね。
また、投げる方ではマエケンが目の覚めるようなピッチング。
素晴らしい胸のすくような勝ち方で、安心させられました。
しかし、大量点でも手を緩めることなく、
がんがん気持ちを出して積極的な姿勢が見て取れたので、
あとのゲームで大振りになる、という不安はなさそうに感じました。
しかし、決勝ラウンドではまた厳しい戦いが続くでしょう。
「野球は格闘技だ」という気持ちを前面に出す戦いを心がけて欲しい。
とはいっても、格闘は一球一球に対して発揮すべきものであって
間違っても、カナダーメキシコみたいな事ではありませんので(笑)。

それにしても、この試合の前までは
どうにも戦い方がぎこちなかったですね。
やっぱりプレッシャーでガチガチに固くなったまま、融けない。
どうにも選手個々の潜在能力の1割も出ていないのではないか、
というような歯がゆい戦い方。
そういう状況でもここまでこれたことが奇跡的なのかも知れませんが、
やはり国際試合と、ふつうの野球の戦いはまったく違うように思います。
日米とも、野球先進国の戦い方はリーグ戦を基本にしているので、
そういう環境の中での戦い方が身についている。
しかし、日本が過去2大会で優勝できたのは、
日本の選手たちが高校野球のトーナメントの経験をベースに持っていることで、
なんとか、野生の血を思い出せるのに対して、
アメリカの選手たちは、
どうもそういった戦い方を経験していないのではないでしょうか。
通常の野球に比べて、メンタルの影響がきわめて大きいと思う。
メンタルと言うことでは、やはり失うものの小さい方がはるかに有利。
「金持ちケンカせず」というのは、
そもそもケンカというのはなにが起こるかわからないギャンブル性が強い
ということを表しているのだと思います。
偶然の確率が高くなって、攻めることが出来る側の方が優位に立てる。
まぁそういう状況に置かれながらも、
ここまでぎこちない戦いでありながら、勝ち進んできたことの方がすごい。
山本監督「神さまがご褒美をくれた」と発言したようですが、
偽らざる実感だったのではないかと思われます。

逆に言うと、プレッシャーの管理というような
そういう実践研究がもっとも大切なのかも知れない。
個々の選手の技量力量がバツグンであることは間違いあるわけがないので、
そうであれば、当然懸かってくるプレッシャーとどう戦うか、
というのが、もっとも肝要な作戦領域なのだろうなと思います。
首脳陣のみなさん、本当にご苦労様と思いますね。

さて、観客側としては
とりあえず野次馬ですから、大興奮であります。
日程を見ながら、ぜひまだあまり調子の出ていない選手のみなさんも
なるべくのびのびと実力が発揮できるように祈って止みません。
頑張れ、わがチームの中田・稲葉!
頑張れ、侍ジャパン!

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