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中国製シャワーブース

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シャワーブースって、ユニットバス並みの価格で
その割りには、快適感が日本人にはいまひとつ、という感じで
日本のマーケットでは普及していませんね。
設置スペースが、格段に狭くてもいいというわけでもないし、
水道や温水の配管、下地の防水も外国とは違ってかなり念入りにしなければならない。
欧米の人たちって、シャワーで済ませる人が多いので
こういう商品の需要があるのでしょうが、
日本人はユニットバスで、しっかり体を洗うような習慣があるので、
どうも、ちょっといいけど・・・という感じにとどまっているのでしょう。
そんなシャワーブースですが、
あるメーカーモデルハウスで、なんと中国製という商品を発見。
聞いてみたら、モノの値段としては日本の大手メーカーのものと比べて
半額以下、1/3くらいで入手できるんだそうです。
それくらいなら、ちょっとしたコーナー利用で、と考えたくなるところですが、
さわってみたら、たとえば防水を要求される箇所、
ドアのしまい方とか、開閉時の気密性の頼りなさ、など、
簡単に目につき始めてしまいました。
また、実際に取り付けたら、すぐにメンテナンスが必要ですが、
そういう体制も中国メーカーでは、なかなか取りにくいと思いますね。
見てみた感じは、まぁ、値段相応のギミックかなぁ、というところ。
値段には魅力があるのですが、やはりちょっと、です。
最近話題になっていた、ディズニーランドのそっくりさん問題で、
中国の知的所有権への態度が、
アメリカ大統領から問題である旨、発言がされていましたね。
これって、かなり最大級に近い国際的警告の発し方。
これから、中国の企業が直面して来るであろう大きな壁が、
さまざまな分野での、知的所有権への対応だろうと思います。
明らかにクレヨンしんちゃんなんだけど、そっくり、でもちょっと違う、
というような、中国内向きだけでいいや、といういい加減な姿勢を取っていると、
大きなしっぺ返しが襲ってくるのではないかと思います。
マイクロソフトは、中国でのウインドウズのビジネスの難しさをアナウンスしていましたね。
大量のコピーCDが犯罪感覚もなく、取引されている実態なんだとか。
このシャワーブースでも、たぶん、細かい部分のディテールで、
欧米日の企業はいろいろな特許とか、知的所有権の問題をクリアして、
そういう経費を払って、商品化しているはずだと思うのです。
それに対して、残念ながら、この商品ではいまのところ、
国際的な水準とは言えない、と思いました。
中国では、建築の世界で木造の歴史が断絶している部分があって、
そういう部分で、日本の住宅企業との合弁を進めているようです。
これだけ、国際交流、貿易がさかんなのに、
住宅企業で国際企業って、まだ出てきていない。
設備関係の企業でも、たとえばTOTOのウォッシュレットみたいなのも、
ようやく海外への販売が取り組みはじめられたような段階です。
ということで、けっこう、国内向け産業、地場産業といえる住宅分野ですが、
やはり今後は国際化が、国際的な大競争時代がくるのでしょうか?

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