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シティホテル

最近ときどき結婚式とかで、
シティホテルに行く機会があります。
出張などで使うのは圧倒的にビジネスホテルであり、
シティホテルというのはめったに宿泊いたしませんが、
たまに宿泊すると、その豪華さにやはり驚く思い。
社会的に存在する「ハレ」の空間と言うことなのでしょうが、
不況が長く続いて、そういった文化性がどんどん失われていっている。
でもたまに、結婚式などを見ていると、やはりいい。
こういった人生の船出をみんなで祝ってあげるというセレモニーは必要。
個人をめぐるさまざまな人間の関係性が
そのときに明瞭になって、いかにも人間的な時間空間が表れてくる。
親戚の子どもたちが、いろいろに個性豊かな人間性を訴えてくれて
まことに微笑ましかったりする。
そういった機会を大人の社会ではきちんと用意してあげておきたい。
シティホテルは、そういう社会的機能が満たされている空間ではある。
どんな街にも、そういうハレの場所があることが
その街のなにか大切な文化性を表現していると思う。
少し、格式っぽかったりするけれど、
それによって維持されている大切なことがあるのだと思う。

3月24日には岩手県宮古市で
市民向けの復興住宅セミナーが開かれ、
わたしに講演の依頼をいただいた。
ようやくにしてそういったことが少しずつ始まっていくのかと
そんな強い思いが伝わってくる。
わたしでお役に立つようなことがあるのかどうか、
わからないけれど、
お声をかけていただいた以上、なんとか少しでもお役に立つように
考えてみたいと思っています。
宮古は震災前に1度は行ったことがあり、
そのときは企業向けの講演会でした。
今回は一般ユーザー向けのセミナーということ。
その後昨年、震災後、取材で一度お伺いしました。
被害がいろいろにあったのですが、
街自体が誇りを持って再生していくために、
そのような地域としての生活の文化というような側面も大切。
そのためには、いろいろな企業や、ひとびとの再生された暮らしが
賑わいや活気を演出する最大の要素になっていく。
ひとが元気に暮らしていくシーンを
彩り豊かに作っていくことが、やはり大切な要素だと思います。
わたしたちのような外部からのなにがしかのお手伝いが
必要とされるのであれば、全力で務めてきたい。
そのためにはどんなテーマや、接し方が必要なのか、
復興住宅、と掛け声や応援はいろいろ出てくるけれど、
やはり地域からの活力として
自ら復興しようというものが出てきて本物なのだと思います。
長いプロセスではあるでしょうが、
なにが本質的に大切なのか、考える機会になっています。

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