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がっしりとした壁厚〜能代の家.2

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きのうから札幌は雪が降り続いています。
暖冬暖冬と、言っていたのがウソのような降り方。
おい、まだかよ、というような状況です。
これはちょっと、まとまって大雪が来た感じですね。雪かき、何度やらされることか?
ということですが、きのうからの能代の家。
きょうは中の居間の様子の写真です。
暖房は、真ん中にある薪ストーブを使用しています。
これ1台で、基本的には全館暖房が実現しています。
というよりも、室内にいるともちろん気づかないのですが、
壁の厚みが、全然レベルが違うのですね。
左側に窓の周囲の写真を載せました。
壁の断熱厚みは230mm。構造材は通常の105mm角のものなのですが
間柱には、なんと2×10を使っています。
構造材の105角には2×6を足すことで、面を揃えて
内装ボードとしているわけです。
こうして出来上がった230mmの壁に対してGWを充填し、付加断熱を内側でしているのです。
この家では、性能面を考慮して窓にも木製3重ガラス入りサッシを
使用していますから、重厚感と厚みも調和していますが、
もし、樹脂サッシを使用した場合には
相当の壁厚が強調される窓まわりになりそうです。
窓の下には地下室との空気対流を計るスリットが設えられ、
また、薪ストーブの煙突周囲、階段室なども上下の空気環境一体化のため
吹き抜けにしています。
壁の重量感はなるべく存在感を感じないように、
白く塗装されて、白木の質感そのままの秋田杉との調和を考えたインテリア。
たっぷりの太陽光が室内にふりそそいでいましたが、
その温もりだけで、十分な暖かさが維持されていて、
1月末の時期でしたが、暖房は入れていませんでした。
このあたり、自然を感覚しながらのシンプルなすまいが実感できます。
建築の性能向上が、自然エネルギーをもう一度、活用させる方向で
進化を遂げつつある実感を持つことが出来ましたね。
(明日以降に続きます)

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