一昨日は、帯広出張から帰ってきて
そのまま、札幌市内で行われていた道産家~どさんこ~2×4推進協議会
設立の催事に出席、その後、いったん会社に戻って
ふたたびUターンして、また、懇親会に出席しておりました。
会場で、仕掛け人で旧知の高倉さんに声を掛けられて
懇親会まで出させていただきました。
高倉さんは、やむを得ない事情で
起こされていた事業の継続を断念されたのですが、
日本のツーバイフォーの産みの親みたいな方です。
寒冷地北海道の住宅性能としては、
北米の気密性・防火性にすぐれたツーバイフォーが似合うと確信され、
この工法の国からの認定に東奔西走されたのです。
当時、ツーバイフォーは一般工法というよりは
そのころハウスメーカーとして、特定の会社が独占する工法として
許可されそうな状況になったのですが、
高倉さんたち、北海道の工務店ががんばって、
北米では誰でもが建てられるオープン工法であると力説して、
日本でも、在来工法に次ぐ一般的な工法として
当時の建設省に働きかけて、今日のようなオープン工法としての地位を
確立させたのです。
その高倉さんが、ふたたび情熱を傾けて取り組んでいるのが
この道産家~どさんこ~2×4です。
単純には、北米からの輸入一辺倒のツーバイフォー材を
北海道地域の木材で生産していこうという取り組み。
現状では、海外に工業製品を輸出しての産業育成を国策としてきた
戦後日本の産業政策が反映した「円高」によって、
日本の国内産木材は、価格が高いという問題に直面しています。
しかし、より長期的に見れば、
日本は、世界有数の「森林大国」になれる気候条件に恵まれています。
インド大陸がユーラシア大陸に衝突することで生成された
ヒマラヤ山脈が存在することで
日本には長期安定的な降雨条件があり、
それを反映して豊かな樹種の森林が存在し、旺盛な世代更新が行われています。
中国はあれほど広大な国土を有しながら、
木材が常に不足する。
そういうなかで、日本はきちんと取り組めば、
人類にとって最大の「資源」である、木材の供給大国になれる可能性が高い。
そのうえ、木を生かす文化は世界のお手本になれるだけのものを持っている。
このように考えていけば、
国家戦略として、木材を戦略的に生かしていく必要がある。
現状の内外価格差が、流通段階では約2倍だとしても、
なんとか、知恵と工夫でその差を乗り越えて、
大きな産業育成に繋げていくべきだ。
そのうえ、木が増えていくことで、
地球規模でのCO2削減に大きく貢献できる。
具体的な歩みは困難に満ちているだろうと思いますが、
このような志向性は、大いに共感できる動きだと思います。
今後の活動に大いに注目し、盛り上がってほしいと祈念しています。
Posted on 11月 26th, 2010 by replanmin
Filed under: 住宅性能・設備
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