ことしの夏の間、わが家ではなぜか「冷や麦」が麺類のレギュラー独占。
わたしの家系はどうやら播州の麺文化と関わりが深いようで、
のど越しの爽快感がDNAにいたく染みわたるように思っております。
縁のある地域では「もちむぎ麺」というのが名物とのことで、
たぶんそういった好みを受け継いできているのか、のど食感の嗜好性がヤバい。
で、ことしはふと購入した冷や麦乾麺がぴったりと好みにアジャストして
最初は疑心暗鬼のようだったカミさんもすっかりゾッコンに。
好みとなると、大量買い込みしてしまって、夏の間中食べまくっていた。
ホントは過ぎたるは及ばざるがごとし、とは思うのですが
好みというのには盲目性とか習慣性が関わっているのでしょうね。
また夫婦とも完全一致というのは、家庭円満の元でもあるので(笑)。
そんな先日ふと友人宅の近所で「新そば」の看板を発見。
店構えも「そば」店としての訴求力に満ちあふれていた。
日本人とそば食には長い民族・民俗史がそこにあるので、
「建築デザイン」として考えて相当の深みとバラエティがあると思っています。
そういった民俗的「好み」に敏感な店主であれば味も期待できる、
という「コミュニケーション」がそば店の外観にはあると思います(笑)。
う〜む「そば店・建築デザイン論」企画いいかも・・・。
で、夫婦でワクワクしながら食べさせていただいて、久しぶりの食味を堪能。
そばの玄妙な爽やかさにしばし、ふたりながら食感に陶然としていた。
しばらく食べていなかったことで、感覚が新鮮に「よみがえる」ものなのか、
その「蘇生」感がなんとも言えず全身を駆け巡るように感じました。
まぁ自分でそばを打つ友人たちほどにはのめり込まないようにしているので、
わたしは日常的には手軽な乾麺志向。
ということで、さっそく先週日曜日に品揃えで話題の大型スーパーで
各種そば乾麺を多種類購入。「おお、こんなにある・・・」
ここ数日、それらを食べ比べる愉しみに浸っております。
多いときには1日2食が乾麺そば食という状態(笑)。
そういえば、一時期ハマっていた新潟出身のカメラマンさん推奨の
「妻有そば」通販利用再開もあるなぁと、この楽しみに再度心躍らせております。
しかし乾麺そばは、味わいが非常にバラエティに富んでいる。
っていうか、美味:「それほど」のバラツキが大きすぎる。
価格と味にはあんまり相関性がないというのも新たな発見でした。
4種類ほど買って来たけれど、一番美味しかったのは安い方から2番目のヤツで
なんと一番高かったのがいちばん美味しくなかった(!)。
ちなみに一番安かったヤツも2番目に美味しかった(笑)。ほぼ反比例。
まぁ味のことだから好みもあるのでしょうが、この「最高級値段逸品」、
茹でると、てきめんに太くなって案の上食べたらそばの味が薄い、薄い。
これはうどんか、みたいな情けなさ(笑)。
この「品評」は夫婦ともまったく同意見だったことで、
狭いながらもわが家の「世論」は一気に決着してしまいました。
さらなる夫婦円満も呼び込んでくれた乾麺そばに感謝であります(笑)。
Posted on 10月 28th, 2020 by 三木 奎吾
Filed under: おとこの料理&食
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