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ようやく秋の気配

ことしの異常な暑さの夏、
札幌ではようやくにして、朝晩、気温低下を実感できる爽快感があります。
っていっても一昨日くらいでしょうか。
仕事を終えて、午後7時くらいに外に出たら、
久しぶりの冷気を感じたのが、ようやくです。
本日も、朝、超晴天でありますが、
窓を開けると、ひんやりとした空気感が爽やかで心地よい。

知人の福島県いわき市の設計者のHPを見に行ったら、
今年の夏の暑さの定点温度観測データが出ていて、
それでも、ことしの夏が平均で1.5度以上高いという結果。
1,5度というのは、まさに異常値。
札幌でも、ことしはお盆前に2週間程度曇りがちの天気があって、
その期間は、気温も低めで、
本州地域の暑さとは別世界だったのですが、
お盆以降は、まったくの熱帯状態に突入して、
9月に入っても、全然気温低下しない状況でした。
まぁ、農業関係にはきっといいと思ってみていますが、
どうなんでしょうか。
ときどき農家直売のお店なんかを覗くと、いろいろ安い。
豊作のものと、そうでないもの、別れているかも知れませんね。
ほうれん草など、高値が続いている感じがします。

しかし、本州地域では、東京では今週土日でも
最高気温35度の予想が出続けている。
秋がなかなかこない、残暑の秋というような季節になる可能性が高い。
ことしは熱中症の患者数がよく報道されますが、
発症は、必ずしも屋外ではなく、室内での発症も多い。
室内環境と健康という視点から、
この熱帯化への対策・対応が考えられてしかるべきなのかも知れませんね。
夏場のクーラーの使用が相当増えているだろうと思いますが、
電力需給の問題は、報道を見る限り、あまりなかった。
東京電力管内の原発が順調に稼働し、
発電にフルに寄与できた、という状況を表しているのでしょうか。
まぁ、それにしても
夏場の蒸暑地域での室内環境の改善に
断熱は、根源的対策としてぜひ普及してもらいたいと思います。
とくに屋根面の温度上昇から、
屋根面からの輻射熱が室内温度を上昇させるわけで、
こういう基本問題への対策はやはり断熱と、建築的には日射遮蔽しかない。
適当にルーズに空気流動経路を見ておけば
それのほうがいいのだ、というような非科学的な態度は、
もう許されないと思います。
きのうは、山口県で高断熱高気密モデルハウスを建てた、
という建材商社さんがこられましたが、
室内環境の性能が、格段に違いが出てしまっているのが、
日本国内の南北格差なんですね。

北のくらしデザインセンター
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