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【中国独裁統制と透明な情報。錯綜する国際情報戦】


イギリスでは最近、奮闘する医療スタッフに対して感謝の意を表す
ひとびとの集団的エールが一定時に沸き起こっているということです。まことに同意。
さすがに民主主義発祥の国らしい、民意の発露に敬意を持たされます。
残念ながらジョンソン首相までも新型コロナに罹患したとの発表も。まさに戦傷。
しかし、自らを隔離しながら電子形態で国家を指揮すると勇猛に発言している。
日本でも東京がきのう27日の感染者数発表が40人ということ。
まさに「世界大戦」のような状況に陥ってきた。世界全体が胸突き八丁。

●3.10 こういう世界情勢の中で習近平は初めて武漢に入った。独裁皇帝型権力者然としてウィルスとの戦争に勝利したとアピールした。
●3/12 中国外務省の趙立堅副報道局長がTwitterで根拠を示さずにコロナウィルスの米軍持ち込み説を流布。
●3.16 アメリカ・ポンペイオ国務長官が中国側に強烈に反発。
●3.16 トランプ米大統領はTwitterで新型コロナを「中国ウイルス」と表現した。
●3/23 それを受けて〜中国外務省は23日、崔天凱駐米大使が新型コロナウイルスは米軍に由来するとする上記のような説について「誰かがばらまいた狂った言論だ」と発言したと発表した。〜との日経報道。
という流れがこの間の米中応酬の状況。あきらかな観測気球に対しての
米国側からの強烈な反感の嵐に独裁中国側も一時撤退を強いられている。
しかし「ウソも積み重ねればホントにできる」という共産主義「工作」者たちは
今後も繰り返し工作を仕掛けてくる事は間違いがない。
そうでなくてもWHOを盾に活用し事務局長を重要な「戦友」にしている。
●3.19 WHO「トランプのように“中国ウイルス”と呼ばないように」警告。
しかし一方でWHOへの批判も沸き起こっている。
●3.20 英紙フィナンシャル・タイムズが台湾の官僚や陳建仁副総統の話として、新型コロナウィルスは「人から人」感染の可能性 台湾、昨年末にWHOに警告 情報共有されず、と報道。
●3.24 米国務省のモーガン・オルタガス報道官もツイッターでこれに言及。
〜(台湾)外交部や中央感染症指揮センターによれば台湾は中国武漢で呼吸器系の感染症が発生している情報を昨年末につかみ、衛生福利部(保健省)疾病管制署が12月31日、WHOの国際保健規則(IHR)の連絡窓口や中国側に書面を通じて問い合わせを行っていた。情報提供を求めると共に人から人への感染の恐れに懸念を示していたという。

中央感染症指揮センターの担当者は24日午後の記者会見で、WHOからは「受信した」とだけ返事があったと明かした。(台北中央社)

〜
●3.23 日米の感染拡大祝う赤い横断幕 中国・瀋陽、地元紙報道〜瀋陽市内のおかゆ専門店が「米国の感染状況を熱烈に祝う。日本での感染が順調に長続きしますように」との赤い横断幕を店頭に掲げた。
日本に対しては「小日本」という蔑称を使った。(共同)

一方で習近平共産党独裁体制の「安定度」がどうか、微妙な「変化」もある。
●3/10 「笛をくばる人」中国国内メディア「人物」WEB版記事配信。既報のように赤裸々な武漢での情報隠蔽工作が暴かれていた。このような国内報道が可能な活動根拠、バックボーンは中国国内にも確実に存在しているようだと感じさせられる。
●3.15 北京大・姚洋国家発展研究院院長は中国で新型コロナへの対応に関し、中央集権の強権統治の下、圧力を感じた地方の当局者が「新規感染を1例も出してはならない」と萎縮していると批判する論文を発表。同研究院は権威あるシンクタンク。体制内専門家からのこうした指摘は異例。姚氏は経済の専門家。習近平は企業活動の正常化を急ぐよう要求している。だが姚氏は「ミスを許容しない」中央の姿勢を受け、新規感染が出た際の処罰や失職を恐れて、地方当局者が経済復興に取り組めないと指摘。地方行政に自主性と実権を与えるよう訴えた。(共同)

・・・ここのところ興味を持った「国際情報」を時系列的にまとめてみた。
記事の出所についてはそれぞれ付記したけれど、大状況から見ると
いま現在熾烈な情報戦が戦われていることがクッキリとわかると思います。
国内だけではなく、世界の動きに十分留意しなければなりませんね。

<写真は報道写真:新華社発表の武漢の病院での治療の様子(AP)>

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