昨日の日本の株価は大きく値を下げ20000円を割り込み、
今朝のアメリカも2000ドル超の下げ幅。
とくにこれまで遠いアジアやヨーロッパの対岸の火事的な状況だった
アメリカ社会が、深甚な感染状況に立ち至ったとき、
いったいどのように社会が反応しはじめるのか、予断を許さない。
なんといっても人口規模は日本の2倍半くらいある大国であり、
世界経済の中心的な存在。さらに軍事的にはまさにスーパーパワー。
そして社会分断もまたもっとも進んでいるといえ、
トランプさんは東部エスタブリッシュとは体質的にも合わないようで
その代表格とも言えるメディアを「フェイク」呼ばわりしてもいる。
国論が大きく割れた状況になっているなかで、この感染病と正面から向き合う。
日本の場合も似たような側面が大きいけれど、
アメリカ社会の方向として分断がより進んでいくのか、不安がある。
とくに今年は大統領選挙の年なので、ただでさえ、混乱状況。
そういった社会状況のなかで排外的志向が強まる可能性がある。
折からの対中貿易「戦争」の最中での中国起源の疫病。
もっと社会全般に危機が進行していったときに、
アメリカ人というのはそれほど「忍耐心」が強いとも思われない。
銃弾などの売れ行きが伸びてきているという情報もあったけれど、
アメリカ世論の動向がどうなっていくのか、注意を払う必要がある。
アメリカ社会が疫病をうまくコントロール出来ない場合、
とくに「対中」世論がどのようになっていくのか、未知数。
最近、アメリカの論壇で「武漢コロナウィルス」という呼称が
意図的に多く用いられてきているとされている。・・・
未知の感染病対応ということと、情報化社会の進展ということが相乗して
実態としてのウィルスの被害実態を大きく超えて
現実の経済に大きく暗雲を投げかけてきている。
たぶん「情報化社会の進展」と言うことの方が大きいのでしょう。
マスクがなくなるのはある程度仕方ない側面があるけれど、
トイレットペーパー騒ぎに至っては「集団ヒステリー」状況とも思える。
現実の仕事の状況を見ていると、
どうにも閉鎖的な状況が蔓延していて、打開策が見えてこない。
わたし自身もここ3週間以上、札幌にいますが、
いろいろスタッフからや、取引先から社会停滞の状況を聞かされる。
飛行機はどの路線もガラガラであり、経済活動は完全にロック状態。
ある段階で、どのように現実に復帰するのか、
再起動にはなにか、「きっかけ」が必要な気がします。さてそれは?
Posted on 3月 10th, 2020 by 三木 奎吾
Filed under: 状況・政治への発言
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