わたしのデスクは窓に面しているので来訪者の様子がわかる位置。
きのう、事務所であれこれ作業中、ふと外を見ると
見慣れない訪問客のクルマがやってきた。
事務所前に駐車した後、後部座席から荷物を取り出すのか、
っていうような動作をしていた。
そうしたら、なにやら人の降りる気配。
おお、なんとピンク系の服をまとった小学生くらいの
かわいい女の子ではありませんか。
半分は驚いたけれど、半分は「え、なに?」という疑問。
で、スタッフと玄関先で応答して、経理の方に向かった様子。・・・
そうなんです、ある仕入れ先の「集金担当者」が来たのですね。
っていうあたりで、ひょっとしてという想像が沸き立ってくる。
わたしはこどもは大好きなので、気になって応接スペースに招き入れた。
やっぱり想像したとおり、休校になった小学1年生の女児で、
集金担当者クンのかわいい娘さん。夫婦とも働きということで、
勤務先との話し合い・了解を取った上で同行しているのだというのです。
大急ぎでなにか、お菓子はなかったかと思ったけれど、
チョコレートくらいしかなかった。それを皿に載せてふるまった。
あんまりしゃべってはくれなかったけれど、
なんともおいしそうに頬張って食べてくれる。
ジュースもなかったので、麦茶を添えてあげたら、けっこう飲んでくれる。
もうわたしは有頂天になって、この突然の訪問客に首ったけ(笑)。
でも、こんなご時世なので相対距離は2m程度を確保しつつ、
集金担当者クンと会話していた。
その間ももちろん視線はかわいい娘さんに釘付けであります。
チョコは1個ずつ包装されたタイプだったので、
大急ぎではないけれど、間断なく口に入れてくれて10コくらいのウチ、
半分くらいは平らげてくれていた。
ちょうどお昼時で、聞いたらクルマで移動しながらなので
自宅でこれから父子で食卓を囲むのだということ。
夫婦で交代交代で役割分担しているのだという。
急なことなので、預け先が見当たらないというケースは多いでしょうね。
そのあたり、会社も配慮していることがわかります。
長引かせて「濃厚接触」にむりやり引き留めるわけにも行かないので、
おみやげに残りのチョコを「持って行きなさい」と言ったら
お利口さんにポッケにひとつずつ仕舞い込んでいく。
そういう様子がなんとも空気を和らげてくれる。
帰りしなに振り返って「ありがとうございました」と挨拶までしてくれた。
わたしのメロメロ感はMAX完全突破でありました(笑)。
・・・こんなウレシイ訪問客は、しばらくぶり。
まぁこういう親子同行の事実に目くじら立てる考えもあるでしょうが、
やはりいまは「非常事態」なのだと思います。
しかも子育て世代のみなさんはいま、こうして懸命に奮闘している。
自分も夫婦で働きながら子育てしてきたので、よくわかる。
大いにエールを送りたいと思います。
本当に苦しく理不尽な境遇に社会全体が立ち至っていると思いますが
でもこんな意図せざる「営業攻勢」ならば大歓迎(笑)。
「社会見学だね」と声掛けしたのですが、お父さんは頷いてくれていた。
思わず、そのあと仕事への「やる気」もMAX化したように思いました。
Posted on 3月 6th, 2020 by 三木 奎吾
Filed under: 日本社会・文化研究, 状況・政治への発言
コメントを投稿
「※誹謗中傷や、悪意のある書き込み、営利目的などのコメントを防ぐために、投稿された全てのコメントは一時的に保留されますのでご了承ください。」
You must be logged in to post a comment.