北海道内の人跡、遺跡を訪ね歩くと、
あんまり都市化されていないので、
自然のなかをさまよい歩くといった経験をよくする。
写真はきのう紹介した北海道オホーツク海岸側の標津の
オホーツク文化遺跡・カリカリウス遺跡にいたる道周辺の様子。
この一帯は、古代からの人跡が絶えない地域のようで、
たくさんの遺跡が集中する地域です。
地元標津町HPには、以下のような記述。
〜標津遺跡群は、国指定史跡である伊茶仁カリカリウス遺跡、
古道遺跡、三本木遺跡の3つの遺跡と、伊茶仁川沿いに残された
国指定級の遺跡群から成っている。標津遺跡群の最大の特徴は、
現在の地表面から数千年も昔の竪穴住居跡が窪みとして確認でき、
しかもその数が日本最大の規模を誇ることである。
現在、同様の遺跡である北見市常呂遺跡群と共に、
「北海道東部の窪みで残る大規模竪穴住居跡群」として
世界遺産候補に位置づけられている。〜引用終わり。
ということなのですが、このカリカリウス遺跡に向かうには、
周辺の国道に接道している標津町歴史民俗資料館駐車場からも
約1kmくらいは「散策」していくことになります。
周辺にはクマの出没もよく報じられるので、おっかなびっくりの道。
マジでラジオなどの音を発生させながら歩きたくなる(笑)。
昨日から札幌では南区の住宅街に9時間以上、クマさんが徘徊した。
大自然と共生する北海道はなかなかたいへんなのであります。
でもまぁ、無事に遭遇せず帰還できたのですが、
その道すがら、そういう決死の覚悟とはうらはらに、
ごらんのような「湿原」らしい光景が木道上から目に飛び込んでくる。
ただし、1枚目の写真のなかには「ルピナス」の群生。
このルピナスは明治以降にヨーロッパから移植されたもので、
その後の150年で野生化して、ここまで生息域を広げている。
北海道の気候風土がこの植物には「新天地」だったのでしょう。
そういう意味では西洋から来た「屯田兵」みたいな存在か。
遺跡探検のもうひとつの楽しみは、こんな自然との遭遇もある次第。
幻想的な湿原風景、かなりオススメです。
Posted on 8月 9th, 2019 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅マーケティング, 日本社会・文化研究
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