CO-LIVINGというのだそうです。
複数の住宅間を移動しながら暮らすというスタイル。
定額で複数の家に住めるコリビングサービス「ADDress」が
2019年4月に登場、会員受付開始というアナウンス。
空き家や古民家、別荘など使われていない物件を活用して
コストを抑え水回りやキッチンは快適に利用できるようリノベーション。
シェアハウスと同様に個室が用意されており、
リビングなどの共有スペースでは、ほかの会員や地域住人との交流も
楽しめるようになっている。物件にはサービスアパートメントや
ホテルのようにアメニティや家具はそろっており快適な空間としてケアされる。
2019年4月から、5カ所の物件でADDressのサービス第1弾を開始予定。
月額4万円からの定額で、共益費もコミコミで、どの拠点にも住める
というコリビングサービスを提供していくとのこと。
この新アイデアビジネスを立ち上げたのは佐別当隆志サンという人で、
2017年からは内閣官房シェアリングエコノミー伝道師として任命を受け、
シェアリングエコノミーの普及・啓発にも携わっているという、
公私全面で「シェアリングエコノミー」にどっぷりと関わっている人物。
<以上、TechCrunch JapanというITメディアから要旨抜粋>
どうもいまのところツッコミどころ満載なんですが、
アイデアとして、地方の空き家対策に悩んでいる政府側として
こういった動きが広がっていくことは歓迎なのでしょう。
わたし自身も最近は頻繁に札幌ー東北・関東の往復生活であり、
こと仕事については、どこででもノートパソコンがあれば基本的には
事足りてはいます。いわば仕事では在宅ワークというか、
移動と仕事連絡はシェアすることが可能とあると思っています。
よく朝の会議に移動中の車内から参加することもしている。
重要な案件に限らず、スタッフと日常的コミュニケーションも取れる。
通信とIT化の進展でこういった環境が得られていることは事実。
ただし、どうしても育成とか教育とかの仕事は難しい。
そういう部分の「仕事」環境についてはやはり定点的な
習熟していく環境というのがある程度は必須だと思います。
人から聞く、見て憶える、刺激を受けるということは
やはり集まって顔を見ながら話すことから始まるでしょう。
IT系企業や考え方の最大の弱点として人的継続性については
やや疑問が多いのではと感じています。
・・・わたし自身はまだこういった仕事のシェアリングレベルで
あれこれと試行錯誤している段階。
一方で住宅では2拠点居住というムーブメントについて先般触れた。
このような「シェアリング」の動きが早晩、
「いちばん重たい」住宅マーケットにも影響してくる可能性はある。
しかし、前段で触れたように「ツッコミどころ」は多い。
この主導者の方は、そもそもシェアハウスで知り合った女性と
結婚されたとかで、こういう暮らし方に「愛着」を持たれている様子。
そういう愛着と、その土地、その地域、オリジナルな空間という
住生活本来の「愛着」がどう折り合いがつくのか,つかないのか、
注意深く見ていきたいと思います。
Posted on 3月 11th, 2019 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅マーケティング
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