って、ふつうは「ホッケ」だろうと考えていた・・・。
きのう「社長食堂」メニューが「焼き魚」に変わったタイミングで
社内スタッフに意見聴取していた。
「焼き魚といえば、なにがいいと思う?」
「アジ!」
「アジ!」
おいおい、であります。
昭和中期からの生き残り世代としては、少年期から青年期、
アジなんていうものは、見たこともなかった。
個人的には、大学で東京に行ってはじめてアジを食べた。
ホッケの肉厚ぶりとは比ぶべくもない薄さ。
味も脂身がホッケとはだいぶ違う淡泊ぶり。
しかし、たとえば「アジのたたき」などを食べたら、
その旨みには惚れ込んでしまう部分もある。
「そうか、東京の人って、こういう味わいに慣れているんだ」
というような食文化ギャップを味わっていた。
こういう体験を持っている世代として、北海道でアジを食べたいと
多くのスタッフから言われるのがちょっとカルチャーショック。
わたしなどの世代では魚は近距離の輸送しかできなくて
近海物に嗜好が限定されていたのでしょう。
東京で銀座に支店があった仕入取引先が若い北海道出身のわたしを
食事に連れて行ってくれたことがある。
メニューを見たら「ホッケの開き」と書いてあったので大喜びで頼んだ。
でも出てきたのはどう見ても「ホッケの干物(泣)」。ガリガリで泣けた。
しかし、ある時期からは冷凍技術が発達し輸送手段も発達して
高級魚は北海道の産地よりも築地の方がおいしいものが出回る、
みたいな逆転現象も起こったのでしょう。あ、いまは「豊洲」か。
そのような食嗜好の変化で、こういうリクエストになった。
で、きのうは焼き魚、アジでありました。
まぁ、ホッケよりも「特別」感があるのかも知れませんね。
写真は,食べ尽くされた残骸でたいへん恐縮です(泣)。
なんですが、この「食べ方」がオモシロくって記録した次第。
下の右側は,なにを隠そう、わたしの「食後」であります(笑)。
きのうは副食メニューも充実させたのでここまでで廃棄したのですが、
焼き魚の場合はこうして皮を集めてからガブリといくのが
乙な食感で、ついついこうやって集めたくなるのです。
他のスタッフの食べっぷりを見てちょっとオドロキ。
というのは「最近の若いヤツは・・・」というオヤジの小言定番で
魚の食べ方で「食い散らかす」、というのがあったのですが、
みんなの食べっぷりはなかなか礼儀正しいのであります(!)
こういうふうに食べられたらアジも本望だ、と思える。
一時期「家庭教育がなっていない」というアナウンスが行き届いてなのか、
こういう食文化でマナー伝統が復権してきているのかも。
社長食堂、継続しているといろいろなコミュニケーションができて
お酒を飲む以上にオモシロい発見もあり楽しい。
スタッフからの提案に感謝しつつ、頑張っていきたいと思います。
Posted on 2月 19th, 2019 by 三木 奎吾
Filed under: おとこの料理&食
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