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薪ストーブ好き

先日の「アース21」例会での見学住宅であります。
薪ストーブ好きなひとって、なんとなくわかりますね。
って、こんだけ積み上げてりゃ、誰だってわかる(笑)。
まだ6月で、これから夏だというのに、
好きな人は、もう来年の分の薪を準備しはじめる時期なんですね。
わたしの好きなお店に、
美唄のアルテピアッツァの中のウッドハウス喫茶店がありますが、
そこでは、冬の間中、暖かい薪ストーブが迎えてくれます。
暖かい炎と、それをつつむ黒い鋳物の質感さえあれば、
ほかはあんまりインテリアはいらない。
っていうか、ストーブのまわりにはまぁ、
あまりものを置かない方がいいに決まっているので
必然的にシンプルな内部空間になる。
そして連続的な2面採光窓からは、周辺の針葉樹の森が
さまざまな北の季節感を伝えてくれて、
他はなんにもいりません、という世界を作りだしている。

考えてみると、こういう世界観というか、
周辺との関わり合い方、というのは
日本人的な感受性のような気もするけれど、
世界標準的な感じ方でもある。
日本人は、このような暖房による内部空間と、外部空間との関係性を
明治以降になってはじめて経験したのでしょうね。
まぁ、その中間には窓とガラスという介在物があるけれど、
そう考えると、このような空間体験はきわめて新しい体験。
ただ、石器時代の洞穴住居から竪穴式住居という空間体験の積層の方が
DNA的に長い人類にしてみると
囲炉裏火に通じる薪ストーブの炎は、
なにか、バイタルな質朴な感性に訴えかけてくるものなのだと思います。

っていうことですが、
まぁしかし、薪って集める、貯めるっていう作業が
よくやるよなぁ、という次第であります。
やっぱりマメな人でないと大変そうであります。
わが家のお隣さんも、せっせと楽しそうに薪割り、積み上げ作業を
家族一体でやっていまして、大変微笑ましい。
やっぱり人間、労働の果てになにかの成果があるほうが
楽しみの深さもきっと違うのだろうなぁと
推測している次第であります。

北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
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