みなさんは、TPPとか、NPOとかのアルファベット3文字略語、
聞いてからアタマに意味が入っていくまでにどれくらいかかるでしょうか?
言語には大体、こういう簡略化表現というのは洋の東西を問わないようで、
日本語でも、新木造住宅研究協議会、略して「新住協」というように
簡略表現は一般的に多く使われている。
これは長い名称の中で、意味合いがもっとも強い部分を強調表示させることで
通常使用のときに便利になる機能ですね。
英語でも、当然こういう簡略化表現はあり、この場合も
「3文字」とするというのが一般的に採用されている。
わたしが生きてきて最初にこのアルファベット3文字では、
なんといっても、力道山のプロレスでの世界タイトル・NWAとかが強烈な印象(笑)。
「えぬだぶりゅえー、おお、すごい」っていう受け止め方を多くの日本人が持った。
肉体芸能の一種とも言えるプロレスがテレビを普及させたことは無論ですが、
あわせて戦後社会で日米友好に果たした伝播力はすごかったですね。
悪役もいるが、正義のNWA王者という崇高なのもいるリスペクト感はハンパなかった。
まぁ、どちらでも例外的に2文字や4文字というのもありますが、まぁおおむね3文字。
日本語の場合は、以前の「当用漢字」からの後継の「常用漢字」で2136字ある。
一方のアルファベットは、26文字だけ。
ここで「表意文字」と「表音」文字との決定的違いがでてくる。
日本語の場合には、略される文字、1文字1文字に
かなり「意味」が含まれているので、脳みその中での反応部位が広い。
その広い反応部位が3つ集まるので、直感的に理解しやすい。
ところが、26しかないアルファベットでは文字自体では脳みそに領域形成されていない。
たぶん英語文化では、日本語の1文字に相当しているのが「単語」なのでしょう。
その単語が脳内でビジュアル化されて、その接頭のアルファベットが認識される。
もちろん日本語でも単語は多様だけれど、漢字単語はおおむね数文字。
一方で英語単語は、相当に長いものが多い。
比較研究はわからないけれど、日本語で単語は2−5文字が一般的で
英語ではふつう3−10文字くらいではないだろうか。
そういうことで、英語単語という翻訳コンニャクが一段階必要なので
アルファベット3文字理解のためにはむしろ、簡略化せず英単語を覚える方が早いかも。
いま、マーケティング研究ということでWEB領域でよく使われる
こういう3文字概念をたくさんアタマに入れようとしています。
写真はデスクの壁に貼ったメモ。
本を読んでいて混乱するのは、日本語で書かれた文章のなかにアルファベット3文字が
ごくふつう的に混入されていることでしょうか。
むしろ本の初めの方では省略した単語全部を表記させた方が、わかりやすい。
単語自体は憶えるしかないし、日本人は受容能力は高い。
この手の本がとっつきにくいのは、こういうことではないかと、
なかばイライラしながら、壁にこうやって書き出して憶えようとしておりますが、
どうしても、プロレスNWAのようにはアタマに入ってきません(泣)。
空手チョップでやっつけてやりたい!
Posted on 7月 28th, 2018 by 三木 奎吾
Filed under: 日本社会・文化研究
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