2017年5月に取材した(株)北洲さんのコンセプト住宅、
プレミアムパッシブハウス(PPH)。
この住宅を2017年12月に購入され住んでから3カ月というご夫婦に、
その居住体験についてインタビューする企画でお話を伺ってきました。
なんとご夫婦は、どちらも建築のプロ中のプロ。
ご主人は大手ゼネコンで建築技術的な枢要な職務に就かれ、
一方の奥さまも設計、それも戸建て住宅を長く経験されている方。
オフレコでも核心的な建築論議ができて楽しい取材となりました。
東京での勤務が長く、都心高層マンションで暮らしていた。
その後、仙台転勤で本格的居住拠点としてPPHを購入。
また直前まで仙台で鉄骨造賃貸住宅暮らしも経験されている。
RC造マンションと鉄骨造住宅、そして最新技術木造住宅と、
都合3つの「居住体験」を、プロらしい知見も交えて伺うことに。
住品質体験も、一般人とはまた違う感じ方があります。
いわば住宅の肌ざわり、センサー感覚も卓越している。
木造戸建て住宅は各地域ごとに優れたつくり手が存在する領域。
RC造建築の均一な合理性追求ではなく、
プランから内部空気感に至るまで、丹念な品質追究がされています。
北洲では、寒冷地・準寒冷地である東北・北関東での住宅技術として、
北米大陸由来である木造2×6工法をベースにしている。
気密化施工が比較的ムラなく施工可能という要因からですが、
木質の醸し出す雰囲気、長く愛着を持って住む器としての
デザイン性と高性能を支える基盤として2×6工法を採用している。
そのベースから、さらに総合的性能、室内環境向上に取り組んできたPPH。
木の家の肌合いの優しさには、RC造や鉄骨造を超える部分がある。
「この家では設定温度20度でエアコンを連続運転しています。
今年の冬は寒さがかなり厳しかったですが、外気温が何度なのか
まったく意識から消えるような感覚でした。」
1階と2階に設置したエアコンの暖房温度について。
2階エアコンは運転ナシで、室温は1階とムラなく均一に20度。
取材時にこちらで確認して分かった事実に驚かれていました。
また室内の空気感について、24時間連続機械換気の有効性、
塗り壁による湿度コントロール具合など
生活者実感としてその心地よさを証言されていました。
室内気候の究極として「皮膚感覚で何も感じないこと」と言われます。
まさにそういう実感を持たれているとのこと。
「細部について、仕事柄どうしても気になるのですが(笑)、
壁仕上げディテールなど木造技術の進化ぶりに正直、驚かされますね」
建築のプロとしての肌の感覚を通した最新木造住宅品質への証言は、
取材していて大変興味深いものでした。
詳細はReplan東北4月21日発売で。乞うご期待!
Posted on 3月 20th, 2018 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅マーケティング, 住宅取材&ウラ話
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