先日の東京出張の空き時間には「古代アンデス展」を見学。
わたし的に、表題のようなイメージが強くあります。
現生人類以外にも人類はあり、その痕跡も多数あるのですが、
やはりグレートジャーニーを成し遂げた現生人類で考えれば、
わたしたち日本列島での地域的展開とは別に「その先に行った人たち」という
はるかな遠祖の方たちのことも気にかかってくる(笑)。
人類の歴史というのは、従来、大きな断絶があって
いわゆる世界史では高々5000年前後が最古のエジプト文明からのスタート。
それは文字記録が残る「農耕文明」のことであるという限界がある。
それに対して、考古学や最新のDNA解析的に裏付けられ始めた
現世人類史というような8万年前後の歴史が、
やや分離的、断絶的なものとして存在し、最新知見が続発している。
この図のような「グレートジャーニー」に沿った解析分野ですね。
またさらにローカルエリアでの「日本史」というような領域も存在していて、
統合的にそれらを把握するような視点は、まだ不明な部分が多い。
どうも従来の「歴史学」というのは抜けがたく「文書主義」で硬直していて
それが日本史のみならず「世界史」でもその傾向が強く
いまどんどんと最新テクノロジーを駆使した「考古学」の発展によって
駆逐、ないし肩身が狭い状況になってきている。やがてこれら諸領域は
考古の進化によって統合され、巨大領域「人類史」になるのか、
いまわたしたち現代は、そのとば口に立っているようにも思います。
そういったなかでこの古代アンデス文明というのは、それらの
未解明な部分が「繋がってくる」重要な部分ではと直感できる。
アフリカを現生人類が出発して、中東地域でその方向が大きく2つに分かれ、
西に向かった西洋人と、より多数のアジア方向に向かった人類。
それを8万年前とすれば、極東アジアの弧状列島地域、日本列島に
この波動が到達したのが、2万年以上前と思われる。
そこからさらに先に向かった人たちがいて、やがて1万数千年前までに
南アメリカ大陸南端まで到達したとされる。
そして古代アンデス文明がそこで展開した。
その時期わたしたち日本列島地域では、独特の縄文文明が起こり、
長く1万年以上続いた末に、再度アジア地域からのコメ農業文明が波動し、
独特の日本列島社会が形成され、日本史が展開された。
それとほぼ平行するように、アンデスでは古代文明が花開いた。
われわれ日本人からするとたぶん縄文的DNAから類推可能な
人類痕跡がこの古代アンデス文明なのではないか。
この文明から伝わってくるDNAレベルの「感受性」が
振り返って日本の縄文的な部分と繋がってくると感じる直感がある。
その遺された人間文化に深く興味をそそられている次第です。
Posted on 1月 15th, 2018 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅マーケティング, 歴史探訪
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