わたしどもは地方での出版業・情報企業であります。
図表は日本の「出版社数と総売上高推移」であります。
きびしくそのどちらも下落傾向に推移してきていて、
2015年統計では、総売上1兆7,900億円・会社数3,489社。
こういった激変状況の中で売上ダウンよりも
企業数の減少割合の方がより少なく推移してきている。
企業経営として考えると、事業の環境はたいへん厳しいもの。
最近は書店の経営状況もいろいろ話題になってきており、
活字、紙文化そのものが大きくその存立基盤が揺れている。
ご存知のように、出版という業種は首都圏に圧倒的に集積している。
情報の収集活動において、中央省庁とか研究機関などの存在が
首都圏にほぼ独占されているので、
地方というのは、圧倒的に不利なので致し方ない。
しかし人口は東京は1300万人しかないし、首都圏とくくっても
おおむね3000-3500万人程度。
わたしどもが基本エリアとしている北海道・東北は、人口規模では
550万人+900万人の1,450万人とみれば、対比では
情報ニーズは確実に存在することは疑いないと思います。
こうした数字が事業環境の現状であり、その状況の中で、
各社ともどのような生存戦略を立てていくのかの問題なのでしょう。
事業環境縮小は多くの領域でいま日本の企業が直面している問題。
逆に言えば、こういった激変はあらたな発展のための
あらたな環境が生成してくることを表してもいる。
最近、人類史というようなスパンでの把握が可能になってくる、
そうした情報に接することが多くなってきた。
以前のブログでも書いたけれど、人類が衣類を着用するようになったのは、
赤道付近インドネシアジャワ島の地球規模での大火山爆発が
そのきっかけになった「気候変動」があったとされる。
寒冷が世界を覆いつくし、たぶんまだしも気候が穏やかであったろう
中緯度地方に向けて現生人類などがその生存域を
拡大させ移動していく過程で、動物の皮革などを
生存を担保する「衣類」として身に付けていったようです。
こういった人類史的推論が成立してきているということ。
ただしその過程で相当の類的大量死があっただろうとされる。
そういったプロセスは避けては通れないのでしょうね。
人口減少社会での生き残り方、サバイバルの時代が、
否応なく迫ってきているのだと考えれば、むしろ知恵も湧いてくる。
また、衣類発明までの人類的大転換とも思われない。
無理矢理にでも(笑)前向きに向かっていくしかないでしょう。
人間は必ず生存戦略を確立することは間違いない。
きのう、仙台でライターさんやカメラマン、印刷業者さんたちと
懇談しながらそんな雑感を抱いていた次第です。
Posted on 2月 18th, 2017 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅マーケティング
コメントを投稿
「※誹謗中傷や、悪意のある書き込み、営利目的などのコメントを防ぐために、投稿された全てのコメントは一時的に保留されますのでご了承ください。」
You must be logged in to post a comment.