きのうからの日米首脳会談。
世界中の耳目がかなり集中して注目しているようです。
いま現在もまだフロリダでゴルフをしながら続いている。
予測が利かないトランプ大統領のふるまいが、世界に混乱を与えている。
そういう最中に端然と飛び込んでいく安倍さんの姿は、
落ち着きが感じられてここまでは自然な印象を与えている。
しかし外務省関係者や随行団のハラハラ感も察せられます。
最終的に安倍さんが帰国の途につくまで安堵感はないだろうと思います。
トランプさんは大統領になってからも
既成メディアとの対決姿勢が際だっており、
アメリカ社会が置かれている「分断」状況が伝わってきます。
しかしイスラム圏7カ国からの入国拒否という大統領令についてすら、
半数近いアメリカ世論の支持があるというのは、
これまでの世界が認識してきた常識からはかなり距離がある。
アメリカ社会の基底にあるホンネをトランプが掘り起こしているのでしょう。
イギリス国民投票が火を点けた流れが世界的な底流になっている。
日本としてはなかなか難しい舵取りを迫られる。
世界的なグローバル化、人間の交流の拡大では、
たぶん移民政策や難民の受け入れなどで、一番保守的な政策の日本。
ひょっとしてトランプさんの娘のイヴァンカさんが
「パパは安倍さんのいうことを聞けばいいのよ」と語ったという情報は、
アメリカ社会が抱えたグローバル化の痛みに対して
この日本の政策をモデルのように考えているというサインなのかも。
まぁ、まだまだ予測不能な部分は大きく、慎重な外交が求められる。
ホワイトハウスの主が変わって、
トランプさんが最初に指示したのが会見場の後背カーテンのチェンジだとか。
その写真が、安倍さんとトランプさんの会見で披露されていた。
トランプさんってこういう金ピカ系趣味傾向なのだとわかったけれど、
これって日本の伝統的な背景装置、屏風の豪華版、
「金屏風」に通じる考え方ではないかと内心感じていました。
いうまでもなく金屏風はアジア世界の中で日本が突出的に進化させた
インテリア装置。本来は大陸から装飾文化として日本にもたらされたけれど、
すぐに日本から中国への交易品、朝貢品としてリストアップされるようになった。
〜中世では輸出品として珍重され外国への贈答品としても使われた。
遣明船の場合だと、必ず金屏風三双を送る習わしだった。(Wikipedia)〜
トランプさんにはいろいろな危惧が言われるけれど、
同盟国としては、その首脳にまずは友好関係構築が求められるのは必然。
こういったかれのメンタリティも十分に咀嚼して、
外交的に対話して行かなければなりませんね。
黄金カーテンと金屏風、建築的相似性って面白いかと。
今回の訪問、ここまでの政府関係者の労を多としたいと思います。
Posted on 2月 12th, 2017 by 三木 奎吾
Filed under: 状況・政治への発言
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