先日取材した会津若松市郊外の集村の中の家。
周辺の中でも立派な家で、棟の上には棟飾りも付けられていました。
関東での取材でも、集村のなかの家を取材しましたが、
こういった街区というのは、なかなか面白そうです。
集村では、自給自足的な集団的な生活の工夫が随所に観られます。
集村というのは、農家が一定の広がりの農地を集団的に管理して
生活ゾーンとしては、家を街的に集約して暮らしているスタイル。
まぁ、小さな街が形成されているもの。
たぶん、集団的にその周辺の農地を開拓していった
開拓農民のライフスタイルを表現したものなのだろうと思います。
ここでは、この集落の最有力者の家とおぼしくお宅に
集落の中の宗教施設、祠が祀られていました。
聞いてみたら、周辺の神社の「頓宮」のようで、
お祭りの時に御輿が、ここで休息するための場所と思われます。
手前側には屋根も掛けられた空間になっていて
ちょうど御神輿が収められるほどのスペースは確保されています。
街区として、実にさまざまな装置も公共的に作られています。
水道が、豊富な猪苗代湖からの農業水路から導かれてもいました。
埼玉県での取材では、集団で使用する井戸水の共同使用料が
いまでも継続しているという様子も聞きました。
水田という集約的労働を必要とする農業形態が
このような共同体を生んで、いわば共助的な装置の数々を残してきているのでしょう。
日本的な「公共性」というものが見えてくるような気がいたします。
さて、きのうはススキノに出没しておりました。
忘年会シーズンと言うことですが、
まぁ、そこそこの人出と言うところでしょうか。
でも1時前くらいに帰ってきましたが、
タクシーはすぐに捕まる状態で、やはり不況の影響なのでしょうね。
ある旅館では、おじさんたちの会社忘年会は少なくなってきて
逆に女性の会合が増えてきていて、
それに便乗するような男性客も増えているという状況とか。
出口の見えない経済状況の中、
世相も大きく移ってきていますね。
北のくらしデザインセンター
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Posted on 12月 16th, 2009 by replanmin
Filed under: 住宅取材&ウラ話
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