ふしぎなものを見ました。
先日行った、標津町のオホーツク文化人の遺跡復元住居で
写真に収めてみると、囲炉裏のあとと思われる位置に
エメラルド色のふしぎな植物を発見。
ということで、建物の外に表示があり、
天然記念物であることがわかりました。
「ヒカリゴケ」というものなんだそうです。
例によってWikkipediaをひもといてみると、
ヒカリゴケ(光苔、学名:Schistostega pennata)はヒカリゴケ科ヒカリゴケ属のコケで、1科1属1種の原始的かつ貴重なコケ植物である。その名が示すように、洞窟のような暗所においては金緑色(エメラルド色)に光る。
<分布・生育環境>
北半球に分布し、日本では北海道と本州の中部地方以北に、日本国外ではロシア極東部やヨーロッパ北部、北アメリカなどの冷涼な地域に広く分布する。洞窟や岩陰、倒木の陰などの暗く湿った環境を好む。日本の自生地には長野県佐久市や光前寺(長野県駒ヶ根市)、吉見百穴(埼玉県)、北の丸公園(東京都)などがある。
<形態>
小型のコケ植物で配偶体(茎葉体)は1cm程度。葉は披針形で、朔柄は5mm程度で直立し、先端につく朔は球形。原糸体(胞子から発芽した後の糸状の状態)は、一般的な蘚類が持つ糸状細胞の他に、直径15μm程度の球状であるレンズ状細胞を多く持つ。
<光反射の仕組み>
ヒカリゴケは自発光しているのではなく、原糸体にレンズ状細胞が暗所に入ってくる僅かな光を反射することによる。またレンズ状細胞には葉緑体が多量にあるため反射光は金緑色(エメラルド色)になる。
<人間との関係>
生育環境の変化に敏感で、僅かな環境変化でも枯死してしまうほどに脆い存在である。そのため生育地である洞窟の開発や大気汚染、乾燥化などの影響を大きく受けて、その個体数は減少し続けていると言われており、絶滅が危ぶまれている。日本ではその生育地の大部分は国立公園内にあり、採取は規制されているほか、国や地方自治体により天然記念物に指定されている。
っていうことなんだそうです。
まぁ、実際に見てみるとおぼろげな色合いで、
場所が囲炉裏端なので、まるで古代人のいのちのゆらめきのように思え、
時空を超えて語りかけてくるような
不思議な暖かさを実感させていただきました。
記載にもあるとおり、めったにひとが行かないから自生しているようなので、
古代のロマンを飾るには、まさにうってつけではないかと。
こういう歴史的なものに魅せられている人間に
やさしくほほえんでくれているように思えた次第です。
不思議な美しさでしょう?
北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
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Posted on 7月 16th, 2009 by replanmin
Filed under: 出張&旅先にて
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