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家の中に道がある家 1

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どうにもスッキリとした天気にならないこの夏の北海道。
わたしのような中高年には、海山に出掛けるぞ、という考えはないので
まぁどうでもいいのですが、でも期待しているだろう、
小さな子どもたちのことを思うと、てるてる坊主でも提げたくなります。
ですが、きのうは知人の建築家・畠中秀幸さんの新作オープンハウスへ。
畠中秀幸さんは、「建築と音楽」の中間という面白い立ち位置の方。
事務所の名前も、「スタジオシンフォニカ」っていう
かなりそういう響きのある名称であります。
よくReplan誌でもユニークな住宅を掲載してきております。
さて、どんな家なんだろうと言うことで、探訪してきました。
カミさんと行ってきたので、畠中さんのお話しはカミさん担当で、
わたしは写真撮影係なので、ほとんど話を聞いておりません(泣)。
「ちゃんとたくさん、写真撮った?」とチェックが飛んでくるので
恐る恐るも、話を聞くことが出来ませんでした。
かろうじて、断片的にわたしの印象を交えながら、対話取材。
いちばん大きな印象は、タイトル通りであります。
正面からの外観は、2つに大きくボリュームが分かれていることが特徴。
その真ん中に動線が導かれていて、床材も黒目に塗り込められている。
その床に沿ってまっすぐ通っていくと、玄関ドアがあり、
そこから内部にも、ずっとまっすぐな「道」が意図されている。
床材の色、素材が連続しているので、
そのように印象されることを計算しているのだと思います。
通り抜けられるよう正面にもテラスドアが開けられていて、テーマが貫徹。

この「道」は、家の中だけれど、
いちばん採光に配慮している空間で、
2層分の吹き抜けになっていて、左右正面からたっぷりと外光が入ってくる。
感覚としては、真ん中が明るいオープン空間で、
左右に「籠もる」ような空間を配置しているように思われます。
いまのところ、夫婦ふたり暮らしなのだそうで、
建物のいちばん奥に2層分とも使った「居間」があります。
1階も居間・食堂空間なんだけど、2階にも
小さめの室内居間と、屋外居間(?)がしつらえられている。

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この上の写真の1階居間は、「道」をはさんでの空間になっています。
床材の張り方が違うので、心理的に居間としての一体感は?
と思われましたが、そこは住み方でカバーしていくのでしょう。
こんなふうに思うということで、床というものの意味合いを再度考えさせられる。
窓は、基本的にコーナー部分2面、角を開けるように配置。
壁の色合いも外壁側と内壁側で、リズミカルに対応させている・・・。
そとで黒い壁の部分は、内側でもグレーに、
そとで白い壁の部分は、内側ではホワイトに、っていう具合。
どうもこのあたりは、ピアノの鍵盤のような印象。
そういえば畠中さん、外壁もピアノの鍵盤のようなデザイン仕上げがお好み。
暮らしはひとつのシンフォニーっていう、意図なんでしょうか。
写真ももう少しあるので、取材報告、あしたに続けます(笑)・・・。

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