きのう、新装なった「北海道博物館」展示を見学。
冒頭部分で、ごらんのような北海道の姿を見ることができました。
ここのところの念願が叶ったような気が致します。
上が120万年前で、下が21万年前。
どちらにも現在の北海道地図が点線で示されているので明瞭。
やはり、現代の札幌を中心として、人口集積の高い
「石狩低地帯」は、地質年代的に長く海であったということが示されています。
願わくば、これから進めて現代までの海岸線形状、地形推移を
時系列的に明示していただきたいと祈念します。
きのうは午前中で、住宅業界向けプレゼンデータ作成が一段落して
午後から北海道博物館へ。
で、若干の見学をしていたら、「2時からスタッフによるポイント解説ツアー」
という案内がアナウンスされていまして、
ぴったりとくっついて説明を聞いておりました。
せっかくの機会なのでいろいろ質問していたら、終了後、その女性から
引き続き、いろいろ親切に対応していただけ、
しかもなんと、旧知の学芸員の右代啓視さんを呼んでいただけました(!)。
わたし右代さんとはもう30年以上の知り合いなのです。
はじめは「北海道開拓の村」の広報担当者として
広報の仕事をご一緒させていただいたのですが、
その後、かれの本職は考古学の学芸員であると知り、
わたしの考古・歴史物好きぶりに、
アドバイスやご教授をいただけるようになっていたのです。
「来るんなら、気軽に呼んでくださいよ」とまで言っていただき、感謝。
ということで、新装なった博物館施設を解説していただきながら、
旧交を温め、素人のわたしに知見をあれこれ教えていただけました。
やっぱり専門の学究から直接お話を伺えるのはまことに貴重で楽しい。
それこそ談論風発、話はあちこちに展開してあっという間に閉館時間でした。
入場料は大人600円で、65歳以上は無料になるそうですが、
「年間パスポート」というのがあって、1年間フリーパスで1100円とのこと。
おいおいそれでいいの? と突っ込みを入れたくなりますが(笑)
ありがたくフリーパスを購入いたしました。
展示内容は非常に幅広く、大きくは4つに分かれたテーマゾーンを
それぞれしっかり見るだけでも丸1日はたっぷりかかる。
入れ替えられる「企画展示」コーナーも含めて考えると超オトク!
と宣伝させていただいておきます(笑)。
で、よく話を聞いたら、この「地形図」も、右代さんが制作されたのだそうです。
われわれはその仕事を外形的に知るのみですが、
考古的に、出土した化石痕跡などの資料と地球の古環境気候条件などを
組み合わせて現在の標高・地形と重ね合わせて案出していくのだそうです。
学術的な根拠がきわめて明確な地形図なワケですね。
そういうことで、わたしの物好き趣味生活に、明るい未来図が
一気に開けてきたような思いで帰って参りました。ワクワク・・・。
Posted on 5月 11th, 2015 by 三木 奎吾
Filed under: 歴史探訪
[…] 学究の一人である右代氏が関わった北海道博物館の展示。 <ブログ過去記事【北海道の「過去地形」を見る】を参照ください> 約21万年前の北海道島の地形図であります。 きれいに石狩 […]