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専門知識蓄積のない報道メディア

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本日は住宅と大手報道新聞メディア論であります。
最近の話題ですが、テレ朝の報道ステーションという番組の中で
異様な展開になってしまった「元官僚」がウリの古賀某さんの件で、
ネットで流れていた論評。
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1503/31/news036.html
わたしが関心を持ったのは、
別にこの話題のことではなく、その一部でメディアのことについて
触れていた部分があって、そこに反応したのです。
書いたのは窪田順生さんという方。1974年生まれ、学習院大学文学部卒業。
在学中からテレビ情報番組の制作に携わり『フライデー』取材記者3年間活動。
その後、朝日新聞、漫画誌編集長、実話紙編集長などを経て、
現在はノンフィクションライターという経歴。
以下、わたしが着目したポイント部分です。

「日本のマスコミというのは採用をされると、地方赴任をする。
そこで警察、県庁、地方政治をフォローして、中央へというのが
オーソドックスなキャリアパスなのだが、冷静に考えてみると
ジャーナリストの育成という点で、これほど非効率な方法はない。
2年や3年で担当がコロコロ変われば、専門知識は蓄積されない。
その分野を俯瞰(ふかん)するほどの視野も広がらないし、
なによりも取材に不可欠な人脈も広がらない。
そろそろ、この分野も慣れてきたなというタイミングで配属換えがあるのだ。
そんなもんサラリーマンだから当然じゃないかと思うかもしれないが、
海外のジャーナリストの目にはかなり異様に映る。」〜以上、引用終わり。

・・・このこと、以前から強く感じてきています。
というのは、わたしどものように30年近く住宅関係のことをやっていると
そういう専門的な知見を求められて、新聞メディアの「住宅担当」の方々から
「今度、担当になりましたのでよろしく」というような
あいさつをいただくことが多くあります。
で、何年かお付き合いもあるのですが、
ようやく「断熱気密」のことが理解出来るようになった頃には、
「担当が変わりました」というご挨拶をいただくのであります。
そういうことが慣例化してきて、タイアップの意味も感じられなくなってくる。
そういった体験を数多く経験しているのです。
メディア側の事情もわからなくはないのですが、
「健全な世論構築」のために、メディアが本来果たすべき役割を考えれば
どうにも解せない部分があると思っています。
一方でメディアでは、政治記者というのはまた別のようで
メディアでエラくなっていくのは政治畑の人が多いようです。
本来世の中のことが発展していくのに、政治だけが良くなれば良いのではない。
人間の幸せはそれ以外の領域の発展の方も寄与は大きい。
とくに住宅などは、その最たるものではないのか。
住宅のヒートショックで死ぬ人が
交通事故よりも多いというような現状に対して、
「社会の木鐸」を気取る存在が、基本知識をしっかり持っていないのでは
困ったものだと考えるのは、わたしだけでしょうか?

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