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龍の天井画

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写真は、関東鎌倉の建長寺の一堂の天井画。
昔の都市の成り立ちとか、機能とか、
いろいろ興味が募ってきています。
都市と権力、宗教施設の関係など、いろいろ調べているところ。
鎌倉というのは、関東の武士団が王朝の首都、京都に対して
まったく独立した政権を樹立して造営した武家の首都。
で、前九年・後三年戦役から藤原氏による平泉都市建設を
間近に見て、それに深く影響を受けて
頼朝はこの鎌倉の建設を進めた。
その権力後継である北条氏に至っては、
奥州の北方圏交易の利権によって、その権力基盤を固めたと言われている。
どうも、藤原氏平泉の光景は、鎌倉に基本的に受け継がれてきていると思える。
権力を握ると、
鎮護国家思想として、仏教なり、神社なり、
宗教施設の祭祀を司る、というのが洋の東西を問わず、一般的。
そう考えると、藤原氏平泉のあの荘厳無双な宗教設備は
どれだけの気宇壮大な権力規模だったのか、
想定するにあまりあると思えてきてなりません。
で、だいたいこういう都市建設では
龍が何匹か、描かれるのが一般的に多い(笑)。
というか、東洋的な風水思想の発露として、
都市の発展を願って、龍が何本か、空に登っていく地、という考えがある。
鎌倉という都市を建設する都市計画のなかで、
中心的仏教施設と考えられたこの建長寺は
行ってみてびっくりするほどの広大な寺域を誇っている。
まさに都市計画の中で、中枢的な意味合いを持っていたと思われる。
そういう表現が龍なのだ、とも言えるのでしょうね。
龍は想像上の生き物だけれど、
であるだけに、なんとも楽しい想像力が発露している。
俵屋宗達の国宝・風神雷神図のように、
現代のマンガ表現につながってくるような、楽しさがいっぱい。
ニッポン人の想像の世界って、
どこか通底していると感じられる部分があって、
面白がっている次第です。
北のくらしデザインセンター
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