写真は左側から南雄三さん、真ん中に鈴木大隆さん、右に前真之さんです。
Replan誌面で執筆いただいている、またこれから発表いただくひとたち。
日本中、世界中をあちこち飛び歩いているみなさんなので、
こうしていっぺんに会合できるのは稀有。
日本の住宅の温熱環境系発言者のなかでもパワーのあるみなさんばかり。
まことにコストパフォーマンスがいい(笑)。
きのうは省エネ基準の改定で2020年で省エネ基準が義務化されるのを捉えた
「伝統木造住宅と省エネ」という公開フォーラムが開かれました。
日本建築士会、日本建築家協会、日本建築学会、東京建築士会、
木の建築フォーラムという5団体主催による大がかりな催しです。
結局、日本の住宅性能を考えていくのに
最後はこうした「対話」の機会が欠かせないのだろうと思っていたのですが
そのような会合ということで、参加してきた次第です。
会場では、旧知のみなさんがそれこそたくさんいて、
そういった意味でも、情報交換など副産物もたくさんありました。
まぁどちらを向いても見知った顔ばかりで、あいさつの機会としても貴重。
また、伝統木造系のみなさんとは、数人の方を除いて
はじめて接触できたみなさんも多く、有意義でした。
フォーラムでは多くの知見が得られたのですが
データ類なども大量なので、それを整理整頓して徐々に
このテーマでの情報発信の元にしていきたいと考えています。
フォーラム全体の印象としては
やはり論議自体は噛み合ってはいない部分が多いと感じられました。
わたしは北海道東北の寒冷地で住宅出版活動をしている立場なので、
きのうは伝統木造のみなさんからの矢面にほぼひとりで立っていた
鈴木大隆さんに心情的に応援しつつ聞いていたのですが
鈴木さんは同時に国の基準改定で中心的役割も担っていたので
そういった伝統木造の立場のひとからは
主要ターゲットにされていたのだと思います。
まぁそういう役回りになることはなかば承知の上で参加されていたのでしょうから
その心意気に、大いにエールを送りたいと考えていたのですね(笑)。
鈴木さんも言っていましたが
わたしも伝統木造住宅の持つすばらしさはよく理解しているつもりです。
幾人かの伝統木造推進者のみなさんと懇親の場で話しましたが
「そういう家を建てたいと思っているんです」と話しておりました。
日本人が育んできた住宅文化を踏まえた上で
それをどうやったら発展させられるのかが最大の論点だと思うのです。
北海道東北で家づくりを考えていると
自分たちが日本人であり、その住文化資産をどのように
寒冷気候の中で快適解として実現していくのかと格闘しているのだと思うのです。
司会の安藤邦博先生が
「吉田兼好以来の日本人の住宅意識の更新だ」と話されていましたが
そう話された先生の意味するところとは別に、同じような意識は持てました。
Posted on 3月 16th, 2014 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅取材&ウラ話
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