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光の春の訪れ

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さてわたくし、最近すっかり雪かきから解放されています。
ここ1週間くらい、札幌は降雪を免れていて
日中は融雪が進む気候に恵まれておりました。
ということで、事務所の駐車場にも重機を入れて、固くなった圧雪を掘り起こして
きれいに除雪してもらいまして、すっかり気分が爽快であります。

札幌の気象台の発表と、市内各区の実感には大きな開きがあることは
お伝えしていますが、札幌市の除排雪費用が底をついて
新たに20億円の予算が執行され、わが家周辺でも冬の間のうずたかい雪山が
どんどんと片付けられております。
で、融雪をもたらせてくれる「光の春」がやってきた次第。
光の春、っていうのは北海道独特の季語なのかも知れませんが、
気温は低いままだけれど、だんだんと日足が長くなり、
それにともなって日光が強く感じられるようになり、
日射からの「輻射熱」を強く意識するようになる、という状況なんですね。
札幌は北海道内でも気候的に中立的な位置にあるとわたしは思っています。
太平洋側は冬でも降雪は少なく、地表面からの放射冷却のきびしい地域。
一方、日本海側は降雪が多く、季節風が強い地域。
札幌はその両方の要素を持った地域で、
とくにこの時期には、太平洋側の気候に近いような感じがある。
肌を刺す寒さはきわめて厳しいのに、陽光にはぬくもりがある。
そういうコントラストが、北国人に独特の感受性をもたらしているに違いない。
そんな気がします。
先日家族と、北海道とその他の地域の「寒さ」の体感の違いの話題になりました。
話していて、いままでなんとなく思っていることに気付いたのですが、
人間は生きている時間のウチ、95%くらいは屋内で過ごしており、
やはり北海道の家や建物は断熱がしっかりしているので、
その内部に居る間は、人間の体内の液体や固体が、輻射的に活性化している。
それに対して、それ以南の地域では断熱のレベルが低いので
体内の輻射活性が活発ではなく、常時「寒い」と感じている。
この輻射活性は、多少の屋外冷気内での活動程度ではレベルダウンしない。
だから北海道では寒さの体感が他の地域とまったくの違いが出る。
こういう研究について聞いたことがないのですが、
どうも実感的にはこのことは確からしく感じられます。
「健康と住宅性能」のテーマで、だれか、こういう研究をしてくれないでしょうか?

その活動が落ちていく期間に入ったと言われている太陽さんですが、
この時期、やっぱりほんとうに力強い。
本当の春までには、いくつものプロセスがある北海道ですが、
確実に季節の歩みは進んでいると思います。

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