札幌って、実は世界的にもたいへんめずらしい都市なんですね。
というのは年間降雪量のこと。
世界の大都市のなかで、第2位の積雪量のロシア・サンクトペテルブルグの
年間3mに対して、なんと倍以上の6.3mっていうことなんです。
ふつうだったら、こんなところには大都市はできないだろうと思われる地域。
寒いだけなら経済活動ではそれほどの支障は出ないかも知れないけれど
それに積雪条件が加わると、いろいろに難しい問題が出てくる。
公共の支出として、除雪費なんていう、
どう考えても無に帰すような予算を消費しなければならない。
それでも都市として大きく成長してきたのは
明治の日本が国策として取り組んだ結果ですね。
いわば計画的な、近代欧米的なスタイルの計画都市を造ってきた。
純粋に経済的に考えたら、無駄が多くて、とても維持できないのではないか。
産業としての製造業が少ないというのは、
歴史が浅いということもあるけれど、地域的なデメリットが大きいということでしょう。
というような条件の中にわたしたちはいます。
ことしの冬は、出だしの時期が小雪で、
「まれにみる」というような状況だったのですが、
年が明けてからは、まさに帳尻を合わせるような降雪ぶり。
もういや、っていうほど雪が降り続いたと思っていたのですが、
写真のようなデータを見ると、ことしはむしろ、まだ小雪なんだとか。
まぁ、札幌人の言い伝え(笑)では、
年間に降る雪の総量はそれほどには変化がない、というのがあります。
雪は日本海の水蒸気が、大陸からの寒気団による季節風でもたらされるもの。
そういう意味では、ほぼ6ヶ月間のスパンで見れば、
確かにそう、大きな変化ってないものなのかも知れません。
そう考えると、ことしはまだ、4mちょっとの積雪なので、
あと2m近い雪、いままでの半分くらいは残っている計算になります。
雪かきの苦痛は腰のあたりに蓄積してきておりますが、
まだまだ、先は長い付き合いがありそう。
しかし、1週間ほどの出張に出るので、
その間、家人には負担が掛かるなぁ、と申し訳ない気分。
ここんとこの雪はさすがに水分が多くなっている感じで、
除雪にも骨が折れる雪なんですよね。
願わくば、帰ってくるまでドカ雪が来ないことを祈っている次第です。
でもまぁ、3月なので、もうすこしです。がんばりましょう。
Posted on 3月 2nd, 2008 by replanmin
Filed under: 「都市の快適」研究
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