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自然循環型住宅

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先週末、金曜日。
台風が刻々と近づいてくるなか、軽自動車で高速を飛ばして、
って、いうか、飛ばされそうになって(笑)、
なんとか、白老町までたどりつきまして、
この住宅の完成竣工式に間に合いました次第です。
北海道では、「パッシブ換気システム」という換気と暖房をきわめて自然に実現する
システムがけっこう建てられています。
北海道大学の絵内先生が主導されているシステムです。
簡単に言えば、外気を暖房装置を据え付けた土間空間に導入して、
そこから自然な対流によって暖められた空気を室内に上昇させて
室内温度のムラのない環境を実現させます。
生活活動で汚れたり、臭いをともなった空気は上昇していって、
屋根頂部に開けられた排気筒から屋外に排出される、という循環型システム。
この家では、さらに太平洋型の晴天率が高い土地柄を活かして
太陽光発電を屋根に装置して、
より「自然循環システム」を際だたせているものです。
床下土間空間には2kの容量の電気蓄熱式暖房機8台が据え付けられています。
このシステムでは、床下土間空間の防水性が重要。
当然、基礎断熱を採用していますが、いろいろなノウハウの組み合わせで、
床下の乾燥状態の維持が考えられています。
室内では窓下などに空気上昇口が各所に設けられ、
室内を空気がゆったりと上昇していくように考えられています。
屋根頂部には排気筒への換気口が確認されます。
排気筒は2つあり、その配置間隔は「企業秘密」ということ。
2階建てで、空気導入位置から屋根頂部までの高さのバランスが重要であり、
そのバランスで空気対流のスピードや総量が計算されていると言うことです。
この建物は、このようなシステムの展示施設であると同時に、
北海道白老に移住を希望するみなさんへの「宿泊体験施設」としても
有効利用させたいという目的も持って建てられています。
周辺一帯は温泉権利付きの別荘分譲地ということなので、この家のお風呂も温泉。
まだ、帰ってから仕事も山積みだったので
やきとりなどをごちそうになっただけで、温泉風呂は残念ながらパス。
無念の気持ちのなか、台風迫る高速をふたたび帰路につきました。
移住希望の方は、こんな「北海道暮らし」体験もできますので、
ご検討ください。 にしても、いいなぁ〜、温泉(ハァ〜)。

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