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帰り道、高速道路・危機一髪

雪道での高速道路走行には、危険がいっぱいであります。
きのうは、帯広を出発してから鹿追の神田日勝美術館を見学して参りました。
残念ながら、かれの作品で一番有名な馬を半分しか描いていない作品は
ほかの美術館に貸し出し中ということで、
見ることはできませんでした。
しかし、画家であり農民である、という自己規定のもとに生きた
かれの魂のこもった作品群は、強く胸に迫ってくるものがありました。
一方、写真はその美術館外観ですが、
特徴的な屋根の不思議さに、どういた意図があるのかなと思わされました。
内部からの、いわば内発性はあまり意図を感じにくく、
見学後、ふり返って見てみて、再度想像してみるに、
この十勝鹿追から見える日高や、東大雪の山並みをイメージしたものかと
ごく単純なモチーフ性を感じた次第です。
それはまぁいいのだけれど、どうもかかるコストを考えると、
あまりにも仰々しいデザインではないかと思わされました。
大地に生きた神田日勝さんの画業と、どうも不似合いに感じた次第。
で、その後、「福田記念美術館」にもぜひ、という館員さんのオススメで
そっちも見学して参りました。
こちらは、十勝地元のスーパー創業者さんの美術コレクションの収蔵施設。

で、そこから札幌まで帰還。
ほぼ順調に高速も走行して帰ってきたのですが、
札幌市内の最後の「新川インター」手前付近で右側車線走行中に
前方走行車両が急にブレーキ。
それも普通の減速だけではなく、連続して停車までしそうな切迫感。
なにごとか、よく理解出来ませんでしたが、
やや粗目状の雪道であり、ハンドルをしっかり握ってポンピングブレーキで減速。
で、後続車両に危険を知らせるべくとっさにハザードランプを点灯させました。
数秒後、判明してきたのは、そのブレーキ車両の前を走行していた車両が
粗目状の雪にハンドルを取られて、右側の雪山・ガードレールに激突して
右側車線に真横になってしまっているという状況。
クルマの前面は大破寸前の激突ぶりを表していました。
速度も出しすぎていたことは明白でした。
で、わたしの直前の車は、立ち往生気味に停車せざるを得ない状況になっていました。
タッチの差でしたが、左側車線の後続状況を確認して、
一台のクルマがやや後方を走行していただけでその後ろも空いていたので、
わたしは左側車線に無事に移動することができました。
幸いにして事故車両以外の後続車両のドライバーさんたちが
この緊急事態に冷静な対応をしていたようで、みんなハザードランプを
点滅させるようになっていたことも確認できました。
数秒後、減速した状態で、事故車両の左側横をゆっくりと離脱しました。
そこで前述のような状況を確認。
事故勃発直後でしたが、事故車のドライバーさんは
頭を抑えながら、ケータイ電話を持っていて話している様子。
とっさの間に、事故の連絡をしているものか、
あるいは、運転中のケータイ操作でハンドルを誤ったことを証しているのか、
そのどちらかは不明ですが、そういう状況でした。

その時には、恐怖感はそこまでは感じませんでしたが、
通り過ぎてしまってから、その状況の恐ろしさを実感してきておりました(笑)。
事故車両が2車線とも通行不能なように停まっていたら、
と考えるだけで、チョー恐ろしい。
それと、後続車両のうちの1台でも脇見などで反応が遅れれば、
たちまちにして、数十台を巻き込む大事故になり得る。
昼間で視界がよかったということもラッキーでした。
冬の北海道、一歩先には常に危険が待っている。

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