先日伺った水沢の家のトイレです。
まぁ、朝1番からこのブログ、見ている人、ごめんなさい。(笑)
でも、朝だと、このトイレのようなさわやかさ、かえっていいかもしれません。
なんで、写真をわざわざ撮る気になったかと言えば、
やっぱり、なんともいえないさわやかさに感動したからなんですね。
この家の設計施工者は、木の香の家、というブランド。
そのコンセプト通りの空気の印象がトイレに感じたんです。
写真はわたしの拙いデジカメですので全体の印象まで伝えられませんが、
要するにこのトイレ、床から壁、天井、さらには造作の手すり替わりの棚にいたるまで、
すべてが清々しい無垢板で被われているのですね。
家の中でも、いちばん清々しい空気がたっぷりの感じ。
たとえていえば、早朝の森のようなフェトンチッドを体感するんです。
換気は24時間、第1種計画換気が働いているので、
このトイレももちろん、常時換気されています。
その意味では、軽い空気流動が仕掛けられているので、
よどんだような空気感はありえない。
なので、入っても、何とも言えない木の香りだけが満ちているんですね。
こういう場所で、1日のスタートを哲学的に瞑想し、
スッキリとした気持ちではじめられる、ということ。
考えてみれば、北国住宅ではトイレの考え方が
「ご不浄」と呼ばれてきた感覚からずいぶん乖離してきて、
ある建築家の設計住宅では、なんと居間のなかに1コーナーとして
あしらわれるくらい、明るくオープンな存在となっている気もします。
そこまででなくても、スペースを節約できるという意味以上の、
いわば、積極的な3イン1の計画とかも多い。
少なくとも、暗い、くさい、という雰囲気が消えてきている。
そして、この家のようにより積極的に楽しめる空間っていうように
進化してきている感じを持ちますね。
においや手触り、といった部分まで、いわば五感を呼び覚ますような
家づくりの考えが感じられた次第です。
Posted on 2月 24th, 2007 by replanmin
Filed under: 住宅取材&ウラ話
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